【ITニュース】スパイウェア認定されたアプリケーション
皆様は、「カレログ」というアプリをご存じでしょうか。
近頃話題にのぼっている、「カレログ」。
正式名称は彼氏追跡アプリと呼び
先月末のサービス開始から、利用者は数千人にも上るそうです。
「れんあい支援アプリ カレログ」公式サイト
↓↓↓↓
http://karelog.jp/
スマートフォンに搭載されているGPS機能やバッテリー残量、
電話の通信履歴などの情報を、他端末から調べることができるというもの。
利用するにはスマートフォンの持ち主がアプリをインストールしている事が前提です。
自ら情報を発信したいというよりも、
他人が把握する、ということを目的にしたためか
「彼氏」の行動を把握するというテーマを携えて、
このアプリは「彼氏追跡アプリ」というコピーになりました。
話題になった理由は、セキュリティ面です。
ITmedia 「『カレログ』、アプリ更新でスパイウェア認定解除
McAfeeは懸念事項も指摘」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1109/09/news042.html
McAfeeが「カレログ」を「ターゲットのデバイスの通話記録、インストールされているアプリケーションのリスト、GPS位置情報、バッテリー残量を監視するスパイウェア」と認定。
現在は新しいバージョン(1,1,0)をリリースし、
McAfee側も問題は検出されない、と決定しました。
ただ、GPSや所有者情報の許可・拒否ができないことを
セキュリティ面で懸念が残るとしています。
カレログを開発した会社は、今後同意確認をとる仕組みを作りながら、
サービスは続けるとのこと。新たに、自分のGPS行動記録を
家族や恋人、友人と共有するサービスを有料で提供するそうです。
便利になったスマートフォンでは
できることも増え、沢山の情報を保有できます。
それはデータとして見えるものと見えないものがあり、
見えない情報を他人と共有するというのは、
少し恐怖感がありますよね。
PCからのログも同様です。
自分が気にすることはなくても、
情報がはっきりと見えない場所に残ります。
「カレログ」のようなサービスが多々増えてくると、
身近にいる人に対して、猜疑心のようなものが生まれてくるかもしれません。
常に監視されているような生活は、もはや快適ではないと思います。
更に、個人同士のコミュニケーションが減退することもありえます。
言葉でやりとりできるものを、機械にまかせてしまうのです。
すると、必然的に関係性自体も壊れてしまいますよね。
ちなみにこのアプリに対して、
「緊急時の所在確認ができるようになって欲しい」
「子供の保護に使えないか」など、
監視ではなく、高齢者や子供に向けて見守りとしての
役割を果たすことはできないか、という意見もあったようです。
誰かを「信用」するという事を、
機械に頼ってしまうのには、少し違和感を覚えます。
直接目をみて、話をするコミュニケーションも
些細なことではありますが、とても重要です。
サービスを上手く活用するというよりも、
サービスを使って何が自分の得になるか。
更には、利便性を追求しすぎて
自分の求めているものと逸れていないか。
生きていく上で、他者との関わりは絶対的に必要となります。
どの時代でも、他人と良好な関係を築いていきたいものですね。
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