【ITニュース】Googleが公開した「忘れられる権利」可視化レポート
インターネットに掲載された個人情報などのページやURL。
一度作成されてしまえばそれは限りなく残り続けます。
良い内容も悪い内容も含めて記事になったものは、本人が作成した
ものでない限り自ら削除することは難しく、調べようと思えば
誰もがいつでもアクセスできる状態になってしまいます。
そこで登場したのが「忘れられる権利」。
インターネット上におけるプライバシー保護の在り方として
登場した新しい権利を意味します。「削除権」や「忘却権」
などとも呼ばれています。
プライバシー侵害や誹謗中傷、名誉棄損など個人にまつわる
情報を抹消する権利で、2011年頃からEUで広がっています。
権利が認められた場合でもすぐさま実際にページを即時に
削除できるわけではなく、検索サイト等の結果の表示から
当該情報の削除を求めることができるにとどまるもので、
また安易に情報を表示しない事を進めれば、「表現の自由」
や「知る権利」を侵害する可能性もあります。
既存の権利とのバランスを保ちながらも
今、世界中で広がっている「忘れられる権利」。
25日、Googleはこの「忘れられる権利」によってどのような
結果を削除したのかをまとめたレポートが発表されました。
『Google、「忘れられる権利」の状況を可視化する
「透明性レポート」更新、Facebookへのリンクを1万件以上削除』
(2015年11月26日INTERNET Watch記事より)
http://goo.gl/3mFAhe
削除したURLで最も多かったサイトのリストや
削除したケースの具体的事例(削除しなかった事例も含む)
また国別での削除リクエストの総数なども掲載されています。
削除の多かったサイトトップ10にはfacebook.comや
youtube.com、Twitter.comなどのSNS、交流サイトや
レストランや都市情報を提供するディレクトリサービスが
挙げられました。
詳細は下記からご覧いただけます。
『検索に関する欧州のプライバシー – 透明性レポート – Google』
http://goo.gl/p0aB9S
削除のリクエスト処理を開始した2014年5月29日から
受取ったリクエストの総数は34万8508件。そして
削除のために評価したURLの総数は123万5473件。
日本でも2014年にグーグル「サジェスト機能」(検索キーワード予測)
での表示差し止めに関する訴訟があり、表現の自由とプライバシー
尊重の議論は今後も活発に行われていきそうです。
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