【3月第3週】効率化・無人化・自動化に向けたロボット導入進む
昨今の人手不足による従業員の負担は様々な業界で悩みの種となっています。そこで最近は、そうした問題を解消するべくロボットなどによる業務自動化の動きが活発化しています。今回は自動化に向けた取り組みをいくつかご紹介します。
【自動化ケース1】ロボットによる蕎麦茹で
外食産業では人手不足が深刻化しており、調理の省力化や自動化が大きな課題となっています。そんななか、JR東日本スタートアップとコネクテッドロボティクスは、日本レストランエンタプライズと協力し、駅そば自動ロボットによる店舗効率化を目指す実証実験をそばいちnonowa東小金井店にてスタートしました。
今回行う実証実験では、コネクテッドロボティクスが開発したロボットを活用し「生そばをゆでる→洗う→水で締める」という工程を自動化するというものです。仕上げとなるそばの盛り付けや温かいそばの温めなおし、具材のトッピングは従来通り人が作業します。
このロボットによる自動化により、店舗全体の約8時間分程度、従業員約1人分の作業量を代替できるといいます。人手不足の解消・従業員の負担軽減はもちろんですが、ロボットが作業することで品質の安定にもつながるというメリットもあります。飲食業においてすべてをロボットが代替するのは難しいですが、適材適所の活用で今までの課題を少しでも解決できる日も近そうです。
『ロボットがゆでる「駅そばロボット」実証実験、そばいちnonowa東小金井店で』
(出典:2020年03月16日 CNET Japan記事より)
【自動化ケース2】AIとドローンによる蔵書管理
一度は誰もが利用したことはあるのではないでしょうか、街の図書館。しかし、担当者が蔵書を手作業で1点ずつ点検するのはかなりの負担となっています。そうした負荷軽減、点検業務の効率化をはかるべく、Liberawareは千葉県船橋市の図書館で実施される京セラコミュニケーションシステム(KCCS)の「AI蔵書点検システム」試験導入に伴い、設備点検用小型ドローン「IBIS」を提供した蔵書点検作業の無人化に向けた検証作業を実施すると発表しました。
今回試験導入されるAI蔵書点検システムは、KCCSの公共図書館向けシステム「ELCIELO」と、画像解析技術を組み合わせたものです。このシステムにより、書架一面を撮影して得た蔵書の背表紙データと、ELCIELOに登録された蔵書データを突き合わせ、蔵書点検を実行することが可能になります。また、基本的にはタブレットで手動撮影した書架の画像が用いられますが、これに加え今回の検証作業では、Liberawareの小型ドローン「IBIS」による自動撮影を試験的に連携させ、無人化を試みます。
この小型ドローン「IBIS」は、屋内施設や配管内などの非GPS環境下での使用を想定した産業用ドローンです。あらかじめプログラミングしたルートに従って自動飛行し、Full HDカメラで映像を撮影できるのが特徴です。また、通常のドローンよりも吹き下ろす風が少なく、粉塵の巻き上げが少ない設計になっているので、図書館内の運用にも向いているといいます。
最近は物流倉庫内の商品管理や今回のような蔵書管理といった業務にAIシステムやドローンが活用され始めています。人がひとつひとつ手作業で時間をかけてやっていた業務も安全や効率を考慮したこうした自動化システムに置き換わることで、人の介入することが難しいあらゆる事態でも稼働できる体制も可能となるかもしれませんね。
『図書館の蔵書管理をドローンで無人化–船橋市の西図書館が試験』
(出典:2020年03月13日 CNET Japan記事より)
>> 東京都八王子市にあるドローンの練習場「アローレ八王子ドローンフィールド」
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