PHSとは

 
スマートフォン全盛のいまではほとんど見聞きすることがなくなったPHS端末ですが、一昔前までは端末価格や基本料金、通話料金が安いということから広く利用されてきました。
 
そもそもPHSとは「Personal Handy-phone System」の略で、小型電話機を携帯し、移動した先で長距離間の通信を行うシステムのことをいいます。近距離での高音質な通信に特化しており、しかも安価ということもあり、ビジネス用途で利用されていた方も多かったのではないでしょうか。また、端末から出る電磁波が微弱なので、電磁波に弱い医療機器が置かれている病院などでも重宝されていました。
 
機能的にも昨今のスマートフォンでは考えられないほど完全に通話に特化した端末が多く、目的が音声通話だけであれば非常にコストパフォーマンスの高いサービスであったといえるでしょう。月額料金も月額数千円（1,000〜3,000円）ほどでしたので仕事用とプライベート用など、複数台持ちをしていたという時代もありました。
 
そんなPHSサービスも、かつては多くの事業者が存在・取り扱いを行っていましたが、携帯電話そしてスマートフォンの台頭により、現在は「Y!mobile（ワイモバイル）」一社のみの取り扱いとなっています。
 

PHSサービスは2020年7月で終了

 
前述のように非常に重宝されていたPHSですが、海外では香港が2013年4月にPHSサービスが終了、台湾でも2015年3月にPHSサービスが終了しています。そしていよいよ日本でもワイモバイルからすでにPHS終了の発表がされています。
 
同社によるとPHS向け料金プランは2020年7月31日を以って終了するとしています。提供終了後は対象の料金プランでの通話・通信含めすべてのサービスは利用できなくなります。なお、PHSの新規契約および機種変更・プラン変更は2018年3月31日時点ですでに終了しています。また、契約に関して同社では以下のように説明しています。
 

提供終了に伴い、契約は自動解約となります。
自動解約に際しては、契約解除料が発生する料金プランへご加入の場合でも契約解除料はかかりません。

 
詳細や不明点などありましたらワイモバイル相談窓口に問い合わせてみるとよいでしょう（9：00〜20：00）。
 
・ワイモバイルの電話から：151
・他社の携帯電話、固定電話などから：0570-039-151
 
とはいえ、いまだに病院や企業、自治体などでも現役で利用されている場合もあるかと思います。現在はMVNOのSIMフリー携帯端末など比較的リーズナブルに利用できる現行の3G、4G（LTE）携帯電話・スマートフォン端末も数多くあります。これを機に切り替えを検討してもよいかもしれませんね。
 
『PHSのサービス終了のご案内』
（出典：Y!mobileより）
 

＞＞ シーティーエスはシニア向けの固定電話型3G電話機「ホムテル3G」を取り扱っております

 
＊＊＊＊＊＊＊＊＊