アプリのアクセス権限、しっかり把握していますか?
iPhone、Androidなどのスマートフォンを利用するなかで、アプリはなくてはならないツールです。しかし、そうしたアプリのなかにはスマートフォン内部に保存されている各種個人情報(連絡先やGPS情報など)へのアクセス権限を求めるものが多く存在します。今回はスマートフォンを安全に利用するために重要な「アプリのアクセス権限」についての話題です。
アクセス権限はなぜ必要か
スマートフォンアプリを利用するにあたり、新規インストール時などにアクセス権限の許可を求めるポップアップが出る場合があります。例えば、メールアプリであれば、「連絡帳のアクセス権限」「メール送受信する権限」などです。それをユーザー側の判断により許可を出す必要があります。こうしたことから、よく分からないままいろんなアプリに許諾してしまい、後になって「情報が漏れているのではないか?」と心配になるというケースが増えているといいます。そうしたなか、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、スマートフォンを安全に利用するために重要な「アプリのアクセス権限」について注意をよびかけました。
アプリ開発者が、許可されたアクセス権限を使って、アプリ本来の目的以上の情報まで集めてしまうと、スマートフォンの大切な情報を必要に知られてしまいます。そのような観点から、「アプリのアクセス権限の許可」は情報流出の危険性を減らすための重要な判断となります。とはいえ、ユーザーとしてはアプリ側を信頼するしかないため、自分のプライバシーが本当に守られているか不安になってしまうことも当然です。
IPAでは、そのようなときは情報セキュリティの基本原則のひとつである「最小権限の原則」を参考にするように求めています。この「最小権限の原則」とは、間違いや無断使用の被害を防ぐために「大切な情報や機能にアクセスする権限は、必要最小限のものしか与えるべきではない」という原則です。常時インターネットに接続されているスマートフォンのアプリを使うときには、この原則通り、アプリには「必要最低限の許可だけを与える」ことが大切といいます。
権限を与える判断基準とは
アプリのアクセス権限は、アプリを新規インストールするときと、初めて機能を使うときに確認できます。また、スマートフォンの「設定」メニューから確認・変更することも可能ですので、定期的に権限を見直すようにしましょう。IPAではアプリのアクセス権限の被害に遭わないために、日頃から次のような対策を次のように解説しています。
【アプリを新規インストール/初めて機能を使うとき】
「スマートフォンアプリをインストールするとき」または「初めてアプリの機能を使うとき」表示される「許可」のポップアップを確認のうえ、必要な権限かどうかを判断しましょう。権限を与えるのに不安がある場合は、以下のように対応してください。
・一旦は権限を許可せずにアプリを使用してみる。
・「権限を許可しないと使用できないアプリ」や「アプリの動作に支障が出た場合」は、本当にその権限が必要か再検討して、アプリの使用を判断する。
【定期的に権限を見直す】
定期的に「機能の一覧から権限を許可しているアプリ」を確認して、アプリの動作やサービス目的から不要と思われる権限を許可していないか再確認しましょう。
例えば、
・アプリの使用目的やサービスに「SMS発信が必要」と納得できる場合は「許可」を継続。
・「SMS発信」が必要ないと判断した場合は、「不許可」か、アプリ自体をアンインストール。
不正なアプリは必要以上に権限を求め、それを悪用しようとします。不必要に権限を与えてしまうと、「個人情報を盗まれる」「SNSに勝手に投稿される」「自分の行動が記録される」といった被害が発生する場合があります。ユーザー側でアクセス権限をしっかり判断して、納得した上で「許可」するように心がけたいものです。
『アプリのアクセス権限を確認しましょう!〜スマートフォンを安全に利用するために〜』
(出典:2021年9月14日 情報処理推進機構より)
>> IT管理のアウトソーシングならシーティーエスにおまかせください
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより