保守・セキュリティ関連
辞書攻撃【ジショコウゲキ】
パスワードを解読する攻撃手法の一つを意味します。辞書にある単語を片端から入力して試すというもので、コンピューターに自動処理をさせれば短時間で行うことが可能です。小文字や大文字を混ぜたり数字も加えたりしてパスワードを割り出します。
ゼロデイ攻撃【ゼロデイコウゲキ】
ソフトウェアの修正パッチが提供される前に、そのセキュリティホールを悪用して攻撃されたり不正プログラムが働いたりすることです。修正パッチが提供された日を1日目と計算すると、それ以前に攻撃が行われるという意味でゼロデイと表します。
クロスサイトスクリプティング【cross site scripting】
Webアクセスを通じて、セキュリティ上の脆弱性を利用した攻撃のことを意味します。フォーム入力などのデータを改ざんすることで本人になりすましたり、ユーザーの意図しないスクリプトを実行させられたりすることがあります。動的なWebサイトに取り込まれることが多いため、注意が必要です。
ロールフォワード【roll forward】
ディスクに何かしら障害が発生した場合、障害発生直前の記録を取り戻し再現することです。用いるのはバックアップファイルやジャーナルファイルなどで、この情報を呼び出し障害直前のデータへ戻します。
リカバリ【recovery】
パソコンを購入時のゼロの状態に戻すことです。工場の出荷状態まで戻るので、購入時以降にインストールしたアプリケーションソフトやデータは全て消去されます。動作が不安定な状態のときにリカバリの実行は効果がありますが、ハードの障害があると効果がでない場合もあります。
リストア【restore】
復元・修復・修繕という意味で、バックアップされたデータを用いて元の状態に戻すことを指します。システムやハードディスクの動作が不安定になった場合にリストアを行い、その際には別の媒体や記憶装置に保存されてあったデータを用います。
ホットスワップ【hot swap】
システムに電源が入った状態のまま、外部機器などのパーツやケーブルを抜き差しすることです。大型コンピュータの場合は連続稼働要求が厳しいため、ハードディスクなどのパーツがホットスワップに対応しています。多重化されているので、障害発生時はシステムを停止させることなく装置の交換が可能です。
フェイルオーバー【failover】
サーバーに障害や異常事態が発生しても、予備システムが自動的に処理・データを引き継ぐ機能です。冗長化を実現することができ高い信頼性と可用性が要求されるルーターやサーバー等で備えられています。ユーザーには障害の影響を意識することなく、代替サーバーが同期したデータを引き継ぐことが可能です。
負荷テストツール【フカテストツール】
システムの処理能力を検証するため、ネットワークに疑似的負荷をかけるツールのことです。安定性や耐久性、問題点を把握することができます。Webサーバーの場合だとどのアクセス量で反応速度が落ちシステムに負荷がかかるかを、公開する前に確認しておく必要があります。
フォールトトレランス【fault tolerance】
システムに障害が発生した場合でも正常に機能を保ち続ける能力や特性のことです。和訳では耐障害性故障許容力などと表現されます。障害が発生して全体の機能が停止しないために、複数のシステムを導入し冗長性を高め、異常を回避する仕組みです。電源を多重化したり、無停電電源装置を用いたりして連続稼働を行います。