【ITニュース】個人の「中継放送」における倫理観と規制について
主に、テレビを通じて行われる「中継」技術。
「中継」放送を実現するには、
副調整室機能や番組素材制作用機材を積んだ中継車や、
更には電源を確保するための電源車が必要とされています。
近年では、そういった大規模な中継車ではなく
小型化した人工衛星通信装置を搭載して番組素材を送る
SNG(Satellite News Gathering)中継車で対応しています。
その他、駅伝の中継などはヘリコプタを
利用することもあるようです。
そんな中継技術も、現在ではインターネットの登場により
放送局だけでなく、企業や個人など誰でも情報を
中継できるようになりました。
最近では、11月7日にソユーズ宇宙船打ち上げの
ライブ中継が実施され、同時に多くの人たちと一緒に観覧する
パブリックビューイングも企画・開催されたとのこと。
つくば市の筑波宇宙センターでは、
市民ら約250人が集まり、打ち上げが成功するとともに
拍手がわきあがるなど盛り上がりを見せました。
『JAXA、若田宇宙飛行士の打ち上げをライブ中継、YouTube、Ust、ニコ生で』
(2013年11月6日bizmash記事より)
http://bizmash.jp/articles/51856.html
当日はYouTube、Ustream、ニコニコ生放送の3放送で放送され、
インターネットさえつながれば誰でも閲覧することが可能。
みんなでコメントを寄せたり、専用フォームで
応援メッセージを送ることもできたようです。
放送枠の関係や時間帯の問題など、
テレビでは全てを放送することができないものでも
インターネットという自由な枠があることで、
“普段見ることができない”宇宙船の打ち上げを
じっくりと観ることができる。
その分野に興味や関心を抱く方にとっては、
良い経験・体験になりますよね。
また、自ら足を運べないような場所でさえネットを通じてなら、
現地の景色を好きなように観ることができます。
今月の下旬には、しし座流星群のピーク。
その流星群を全国7か所から同時中継を行います。
スマートフォンのアプリや特設サイトから視聴が可能です。
『ウェザーニューズ、11月17日夜に「しし座流星群」を全国7カ所から中継』
(2013年11月8日INTERNET Watch記事より)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20131108_622616.html
アプリに事前の登録をしておけば、
流星が観測された際、スマートフォンにプッシュ通知が届き
いちはやくその流星の動画が楽しめます。
「中継」技術が楽しむものに利用される分には問題がありませんが、
企業や政党などに電話をかけ会話をするやりとりを中継する、という
『電凸(デントツ)』なるものも、増えつつあります。
『電凸』とは、政党やマスメディア、企業などに
質問をぶつけたり意見を述べる電話をかけているその様子を生中継し、
インターネット上に公開するというもの。
報道記者が特定の問題を持った組織に、そのようなやりとりを行い、
編集・放送されるものを見かけることはありますが、
『電凸』の場合、自身の名前を出さず面白がって発信したり、
やりとり先の相手に、ネット上で公開している旨を
告知しないといった事もあるようです。
『電凸を無許可でネット生中継しても許されるのか』
(2013年10月12日HUFFINGTONPOST記事より)
http://www.huffingtonpost.jp/jyohonetworkhougakkai/post_5879_b_4088077.html
誰もが”発信できること”で多くのメリットがありつつも
自らの知らない場所で情報を”発信されている”ことに対しての
規制も今後、きっちりと実施しなければなりません。
中継放送があることで良い出会いができる反面、
個人で活用するには他者に大きな影響を与えうる
危険性を孕んでいることを、十分に意識していたいものです。
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今週もお読みいただき、ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより