IT・保守サポートの日誌
【2月第3週】小学校プログラミング教育必修化におけるプラットフォーム
2020年4月から小学校では「プログラミング教育」が必修化となります。そのプログラム実施の前に文部科学省、総務省および経済産業省では今年の9月に「未来の学び プログラミング教育推進月間」と題して、民間企業と連携しプログラミングと社会に関する知識を深め、企業訪問や講師派遣などのスペシャル授業なども実施することが決まりました。
2019年9月はプログラミング教育推進月間
文部科学省、総務省および経済産業省推進の2019年9月に実施される「未来の学び プログラミング教育推進月間」とは、一体どのようなものでしょうか。公式サイトには以下のように記載があります。
総合的な学習の時間において、企業の最先端の取り組みを知り、プログラミング体験で理解を深め、児童が各自の課題に探究的に取り組める活動を支援するため、多くの企業の協力による、プログラミング体験を含めた総合的な学習の時間の指導案(約35時間分)を用意しました。 企業毎に企業訪問、講師派遣、教材提供の3パターンにより、協力企業が総合的な学習の時間の一部をサポートします。
活動が推進されている企業訪問では、最先端の取り組みを学んだり、現場で働く人々に質問をしたりと自動車工場や研究所、住宅展示場など様々な場所に訪れることができます。また、この総合学習時間における課題設定や情報収集をサポートする講師派遣もあり、いずれも申込みの締め切りは3/15までとなっていますので、教育の現場にいらっしゃる方は検討してみてはいかがでしょうか。
大きく時間の余裕が取れない場合は各企業が制作した動画やスライドなどの教材を活用してプログラミングへの学びを深めることができます(申込み締め切り:4/15)。例えばグーグル合同会社の教材では「AIとプログラミングで、身近な課題を解決しよう」と題して、ビデオ教材によるAIの活用事例やGoogle提供アプリ画像認識を試してみたりなど、生活の中にAIが身近にあることを知り、その次にScratch3.0を利用してプログラミングを実践します。
未来の学び プログラミング教育推進月間
(出典:未来の学びコンソーシアムより)
子ども向けのプログラミング言語や実行環境「Scratch」
「Scratch3.0」とは、子どもの学習・教育向けのプログラミング言語かつ環境で、MIT Media Labが開発しました。ドラッグ&ドロップで操作したりパラメーターを指定して組み合わせるだけで簡単にゲームやアニメーションなどのコンテンツを作ることができます。子どもを対象としているので、ひらがな表記のユーザーインターフェイスも用意されています。
最近では様々なロボット教室などでもこのScratchを使ったプログラミング教育が行われています。たとえば「DroneSimulator2」というアプリでは、Scratch言語を元にドローンの動きをシミュレートすることもできます。離陸や着陸や左右移動はもちろん、移動停止(ホバリング)などのドローンならでは機能もプログラミング上で設定できますし、ドローン自身の視点や後方からの視点などがウィンドウに表示され飛行イメージが湧きやすいプラットフォームとなっています。また、RYZE Tech社製の「Tello」というトイドローンは、Scratchで組んだプログラムで実機を操作・飛行させることも可能です。
“Scratch”のプログラムでドローンの動きをシミュレートできる「DroneSimulator2」
(出典:2018年9月25日 Windows Forest記事より)
プログラミングを学ぶことで、子どもたちは情報活用能力を養い論理的思考力を身につけることができます。2020年度から始まるプログラミング学習は、情報技術に強い人材の育成につながり、新たなIT技術を生み出す若者が増えることに大きく貢献するのではないでしょうか。
>> トイドローンやマイクロドローンの飛行場「アローレ八王子ドローンフィールド」
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シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより
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