【ITニュース】 自ら判断し自ら学習する人工知能技術と2045年問題
皆さまは「2045年問題」をご存じでしょうか?
人工知能が人間の知能を超えると技術的特異点が訪れる時のことを意味します。
技術的特異点とはシンギュラリティとも言われており、米国ではこの分野を
専門的に研究するシンギュラリティ大学が設立されたり、米国IBM社とHRL研究所が
人間の脳と同様のシステムを電子回路で構築するシナプスプロジェクトを
2008年から実行しています。
人間社会を大きく変える人工知能は、人間がいくら考えても
想像ができないレベルの知性まで持つようになるというのです。
現在、ビッグデータの解析分野においてもコンピュータは
人間の能力をはるかに上回っており、今後も開発・改良が
進むと同時に日常の様々なところで活用されることが予想されます。
『Wikipediaが記事品質向上のためにAIを導入。
文章の品質を数値化して判断、ユーザーの編集を採点』
(2015年12月4日engadget日本版記事より)
http://goo.gl/THlW3T
新しく導入する人工知能の名前はORES
(Objective Revision Evaluation Service)。
不自然な文章や文法的な誤りなどを見つけだし、
「品質の低い」記事はWikipediaスタッフに提示し
人力で確認が行われます。
記事の内容の整合性ではなく、文脈的な正しさを判断する人工知能。
クオリティチェックに大きな役割を果たしそうですが、
現状で日本語はまだ対応リストに含まれていないということです。
また企業にとって、この人工機能を上手く活用できるように
AI関連技術の研究者が求められることも増えてきました。
『「AIの研究者を倍増する」とNEC、
AIを活用したサイバー攻撃検知技術も披露』
(2015年12月10日ITPro記事より)
http://goo.gl/i4Fvxz
NECは今後研究開発を進めるにあたって、「AI」の研究者を
現状の150人から3年後には300人に倍増すると語っています。
今後は監視システムなどセキュリティ技術やAI技術を
中枢におき、システムの省電力化や周辺領域の研究は
外部機関や大学などに委託し効率的に研究を進めていきます。
「人工知能をどのように活用していくか」といった問題も、
人工知能が自ら判断し自ら仕事をしていく事が当たり前になり
人間の判断が不要となる時代が訪れたとき人間の出来ることは
一体どのようなことなのか、と考えてしまいますね。
2045年まであと30年。私たちの働き方が大きく変化を遂げていく中で
まずはシンギュラリティについて、あるいは人工知能技術についての
理解をしっかりと深めていくことが大切なのではないでしょうか。
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