【ITニュース】Adobe、モバイル向けFlashの開発中止について
様々なソフトを販売しているAdobeSystems。
近頃は55歳以上の人を対象とした割引販売するという
『55プログラム・アドビ悠々クリエイティブライフキャンペーン』
を実施しているなど、積極的に販促活動を行っています。
そのAdobeが、大きな発表を打ち出しました。
「アドビ、モバイル版「Flash Player」の開発を中止」
(11月10日Cnet記事より)
スマートフォン向けFlash Playerで
Appleと対立していたAdobeですが、
今後はHTML5の技術を取り入れるため、
モバイル向けFlashの開発を中止するということです。
かつてジョブズが「携帯向けには不安定である」
「要求する高性能なFlashを数年間に及んで
頼んでいるにも関わらず、まだ見ることができない」
と語るなど、様々な衝突があったそう。
また、iPhoneやiPadでFlashをサポートしてほしいという
ユーザーからの再三の要望もそのままにしていたことで、
大きな注目にもなりましたよね。
以前Androidが発売される際、
「スマホでFlashサイトが見れる」と
大きく宣伝し販売していた会社もあるようですが、
今回の件で、また別の角度からの宣伝が必要となってしまいました。
AdobeはモバイルFlash開発中止で、
今後彼らが注力するのはHTML5。
勿論現在作成されているFlashに関して、
バグやセキュリティ対策などのサポートは続くそうです。
Adobeは以下の文章を発表しています。
『Flash to Focus on PC Browsing and Mobile Apps; Adobe to More Aggressively Contribute to HTML5』
(Adobe公式サイトブログより)
現在はHTML5を多くの主要携帯端末でサポートされているので、
HTML5をコンテンツ構築や今後の展開において
最良のソリューションであると考えている、とのこと。
今後の事業計画として、750人もの大規模リストラを行うAdobe。
デジタルメディアとデジタルマーケティングに集中するため、
このリストラで9400万ドルの経費計上があったことも発表しました。
そして、第4四半期の売り上げは以前の10億7500万ドルから
11億2500万ドルになる見込みだそうです。
モバイル向けFlash事業をたたむとしても、
ソフト販売や様々な事業も抱えているAdobe。
今後はHTML5の技術がどこまで躍進していくか、楽しみですね。
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