【9月第3週】5Gサービス本格化に向け、最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6」始動!
9月第1週の当ブログにおいて次世代移動通信「5G」の展開についてお話しましたが、こうした高速通信に対応すべく、無線LANにおいても当然高速通信利用が求められます。今回Wi-Fi AllianceでWi-Fi標準規格の最新バージョン「Wi-Fi 6」の認証プログラムが開始され、各通信端末の無線通信高速化も加速していきそうです。
最新Wi-Fi規格「Wi-Fi 6」とは
先日、無線LAN標準化団体のWi-Fi Allianceは、Wi-Fi標準規格の最新バージョン「Wi-Fi 6」(「IEEE 802.11ax」の一般向け名称)の認証プログラムを開始したと発表しました。Wi-Fiとは皆さんが普段スマートフォンやノートパソコンなどで利用している無線通信技術のことです。このWi-Fi規格は長年の進化・発展に伴い、変遷を繰り返し、現在市場に出回っているデバイスの大部分は、802.11ac規格をベースにしている「Wi-Fi 5」デバイスです。
今回認証プログラムが開始された「Wi-Fi 6」は、802.11ax規格をベースにする最新のWi-Fiデバイスに与えられる規格となります。このIEEE 802.11ax標準となる「Wi-Fi 6」の容量は、「Wi-Fi 5(802.11ac)」のほぼ4倍にあたります。これにより、5G通信環境にも対応する大容量、高速通信、優れた電力効率といった高い無線通信パフォーマンスを提供することが可能になります。
【Wi-Fi Alliance】
https://www.wi-fi.org/ja
今後この規格に対応した製品を選ぶ際には、パッケージにある「Wi-Fi CERTIFIED 6」という小さな認定マークを基準にするとよいでしょう。
「Wi-Fi 6」に対応した製品も続々
前述の認証プログラム開始に伴い、すでに本規格をサポートする製品も発表されています。
まずはその第一号認定として韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S10」が発表されています。また、先日発表されたApple社の「iPhone 11」も「Wi-Fi 6」対応としています。さらに日本HPは、法人向け13.3型コンバーチブル2in1 PC「HP Elite Dragonfly」を発表し、こちらも同規格対応となっており、このあとも各社より続々と対応端末が発表されることでしょう。
端末のみならずもちろん「Wi-Fi 6」に対応したルーターも各社発表しています。これらのルーターを使用することで、同時接続するWi-Fi子機がたくさんに増えた場合でも効率的に通信が可能にもなり、ますます無線でのインターネット通信が便利になります。ただし、「Wi-Fi 6」での通信は「Wi-Fi 6」に対応した機器同士のみで行えます。「Wi-Fi 6」本来の恩恵を受けるには、先に紹介したような「Wi-Fi 6」対応スマートフォンやノートパソコンなどとの組み合わせが必要になります。
「5G」そして今回の「Wi-Fi 6」と、高速無線通信環境が整いつつあるいま、いつでもどこでも様々な情報の恩恵を受けることが可能になると同時に、無線通信におけるセキュリティ意識も個々しっかり自覚していく必要もあるでしょう。
『「Wi-Fi 6」認証プログラム開始 「Galaxy S10」や「iPhone 11」がサポート』
(出典:2019年09月17日 ITmedia記事より)
『HP、1kg切りのビジネス向け13.3型2in1。24時間駆動可、Wi-Fi 6/LTEも対応』
(出典:2019年9月18日 PC Watch記事より)
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