活用進む生成AI、あらゆるシーンで効率UP!
世界中で生成AI技術を積極的に活用する動きが進んでいるなか、国内大手企業でも同様の動きが活発化しています。またその技術を応用した新たなサービスも提供されるなど様々なシーンでの活用が期待されます。
NEC社内向け生成AIサービスを活用
NECは、国内NECグループ会社社員約8万人に5月から提供展開している社内向け生成AIサービスについて、今回、社内のセキュリティ、コンタクトセンター業務にも生成AIの活用を開始すると発表しました。同社の生成AI活用の推進を担う「NEC Generative AI変革オフィス」が中心となり、Web会議ツールなど社内システムとの連携や社員へのプロンプト共有、ハッカソン開催などを実施してきました。
生成AIの社内業務活用では社内チャットやWEB会議ツール等の社内システムとも連携し、利用者数約2.5万人、1日約1万回の活用が進んでおり、その結果、資料作成時間の50%削減、議事録作成時間の平均30分から約5分に短縮などの成果が出ているとのことです。
さらに今回新たに、攻撃診断・防御の両方の観点によるサイバー攻撃対策の高度化を目指す試みも発表。診断結果の対策提示に生成AIを活用して網羅性を高めるほか、生成AIで訓練用メールを作成し、社員への攻撃メール訓練を実施。また、全社に公開しているサイバーセキュリティダッシュボードにおいて、公開されているセキュリティニュースや世界の主要ベンダーの記事を自動収集し、生成AIで自動翻訳・要約・カテゴライズを行い、全社員のセキュリティアウェアネス向上促進を目指します。
また、顧客対応活用への生成AI活用では、マニュアルや応対履歴・FAQなどの資料や実績をもとに、回答データを生成AIで自動生成。一部のコンタクトセンターでのFAQ作成作業工数を75%削減できたといいます。コンタクトセンターでは、顧客との会話内容から生成AIが自動で回答を導くことで、オペレータ回答時間を35%削減する技術検証も、マイクロソフトと共同で行っています。
このようにあらゆる業務において生成AI技術を効果的に用いることで、業務効率を含め顧客サービスにおける満足度向上にも期待が持てます。
『NEC、コーポレート・トランスフォーメーション加速に向け生成AIを積極活用』
(出典:2023年8月30日 NECプレスリリースより)
特定の資料・論文内容をAIが要約回答
話題のチャットボット「ChatGPT」は、広く機械学習した内容をもとに回答を得る仕組みですが、時にはある専門的な内容やデータについてのAIによる回答を得たいというシーンも想定されます。そんななか、ユーザーローカルは9月5日、PDFやWordファイルをアップロードするだけで、その内容を学習したAIチャットボットを5秒で生成する「ドキュメントチャットボット」を無料公開しました。
「ドキュメントチャットボット」に質問を投げると、ファイルの内容に基づいた回答を自動生成(ChatGPTを開発したOpenAIのAPIを活用)。「書類の内容に関する答えをすぐ得ることができるため、書類を通読する必要がなくなる」としています。20MBまでのPDF、WordとPowerPoint形式のファイルをフォームにドラッグ&ドロップするだけでチャットボットが完成。最初の50ページまでの情報を基に、AIが質問に対する回答を生成します。
このサービスはユーザー登録は不要で、Webブラウザから無料で利用可能です。また本サービスはChatGPTを利用しているので、アップロードした文書の内容について回答するチャットボットを5秒で生成されます。同社では、質問を投げかければ文書の内容に関する答えを得られるため、書類を通読する必要がなくなるとしています。さらに、AIが回答生成時に参考にしたのはどのページかをプレビュー画面で教えてくれるので、利用者はワンクリックで参照元を確認することもできます。
このサービスの用途としては、分量が多い資料・論文の中身を効率よく調べたいというニーズに最適です。
『PDFファイルからチャットボットをすぐ作成できる「ドキュメントチャットボット」を無償で提供開始』
(出典:2023年9月5日 株式会社ユーザーローカル プレスリリースより)
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