金融庁が警鐘!フィッシングによる不正送金被害が急増!
個人や企業から金銭をだまし取るフィッシング被害が急増しています。インターネットでのショッピングや金融処理が主流となった現代では、我々消費者の意識や対策が非常に重要です。以下にご紹介するようなフィッシング手口や対策は常にご自身の中でアップデートしていきましょう。
2023年7月フィッシング報告状況
フィッシング対策協議会では、2023年7月のフィッシング報告状況を公開しました。2023年7月のフィッシング報告件数は117,024件となり、前月と比較すると32,690件で、過去最多であった前月からは約21.8%減少しています。内訳としては、Amazonをかたるフィッシングの報告が急増し、報告数全体の約 31.0%、次いで三井住友カード、イオンカード、セゾンカード、ヤマト運輸、日本航空をかたるフィッシングが多くここまでで全体の約63.5%を占めています。
また、SMSから誘導されるフィッシング(スミッシング)については、今年の4月以降、金融系ブランドをかたる内容の報告が多い状況です。そのほか、宅配便関連の不在通知を装う文面からAppleをかたるフィッシングサイトへ誘導するタイプの報告も増加しています。また国税庁をかたり、Vプリカでの支払いを要求する画面へ誘導するSMSの報告もあり注意が必要です。
Android スマートフォンの場合はスミッシングから不正アプリのインストールへ誘導されることが多いことから、同協会では、日頃からSMSのリンクからのアプリのインストールは行わない、また、Google Play プロテクトや正規のウイルス対策アプリなどで不正なアプリをインストールしていないか確認するよう注意を呼びかけています。
一方フィッシング以外では、悪質ECサイトで情報を入力してしまったという報告が続いています。初めて購入を行うECサイトでは、サービス提供元および商品販売元情報をしっかり確認し、問い合わせ先確認をするなど、十分にご注意ください。
『2023/07 フィッシング報告状況』
(出典:2023年08月04日 フィッシング対策協議会より)
不正送金被害が急増
メールやSMS、メッセージツールなどを用いたフィッシングにより、インターネットバンキング利用者のID・パスワードなどを盗み、預金を不正に送金する事案が多発しているとして金融庁が注意喚起を行っています。2022年8月下旬から9月にかけて被害が急増して以来、落ち着きを見せていましたが、令和5年2月以降、再度被害が急増し、2023年上半期における被害件数は、過去最多の2,322件、被害額も約30.0億円となっています。
具体的には、銀行を騙ったSMS等のフィッシングメールを通じて、インターネットバンキング利用者を銀行のフィッシングサイト(偽のログインサイト)へ誘導し、インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワードなどの情報を窃取して預金の不正送金を行うものです。
金融庁ではこうした被害に遭わないためにも以下の対策を呼びかけています。
・心当たりのないSMS等は開かない。
・インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にして、不審な取引に注意する。
・SMS等に記載されたURLからアクセスせず、事前に正しいウェブサイトのURLをブックマーク登録しておき、ブックマークからアクセスする。
このほかにも、迷惑メールフィルターの強度を上げる設定をする、多要素認証等の認証方式を利用する、ウイルス対策ソフトやセキュリティ対策ソフトを利用するなども効果的です。被害金が戻ってくることは難しいなか、日頃からのこうした意識と対策が重要です。
『フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングによる預金の不正送金被害が急増しています。』
(出典:2023年8月8日 金融庁より)
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