【8月第4週】あらゆるシーンで多くの人の生活を豊かにするAIの力
AI技術はここ数年で目覚ましい進化を遂げています。まだまだ人間のような判断や自立した知能を持つといったところには至りませんが、より我々の生活を豊かにしてくれるものになっているようです。最新のAI事情をお知らせします。
Googleの進めるAI事業
各企業・団体では、あらゆる分野においてAIの研究開発を進めていますが、巨大テクノロジー企業Googleでも、様々なプラットフォームにおいてAIの活用・実装を実現しています。
先日来日したAndroid アクセシビリティ プロダクトマネージャーのブライアン・ケムラー氏によると、AIによるアクセシビリティ改善の取り組みを発表しています。これまでもGoogleではアクセシビリティに関する機能実装は進めていましたが、ここ1年半ほど聴覚障碍をもつ人々向けの改善策に取り組んでいるといいます。
この取組アプローチは大きく分けて2つ、「Captions(字幕)」と「Amplification(増幅)」です。人が喋っている声を文字に変換する「音声文字変換」アプリは2月に実装されていましたが、6月のアップデートで、環境音も表示するようになりました。音声以外の音を感知して字幕として「拍手」「口笛」などと表示するものです。また、補聴器を使わずに、スマートフォンで増幅を行なう「音声増幅」アプリも、2月より提供開始しています。同アプリでは機械学習とAIにより、環境音と人の声を分離させ、人の声だけを増幅するものです。これによりユーザーはヘッドフォンを補聴器代わりに使うことが可能となります。
さらに同社では先日、「Gmail」で人工知能(AI)を活用した新機能を順次展開していくと発表しています。今回発表したのは、AIによるスペルチェック機能で、法人向け「G Suite」ユーザーに対して近日中に提供される予定です。電子メールの作成時にスペルや文法をチェックするだけでなく、修正候補も表示。また、電子メール作成時の一般的なスペルミスを入力中に自動修正する機能も用意されています。
Googleのプラットフォームは我々の生活にも深く浸透していますので、こうしたボーダレス化につながるな取り組みやAI機能は今後の展開が非常に楽しみです。
『Googleが聴覚障碍者向けに提供するAndroidの2つのAI機能』
(出典:2019年8月21日 PC Watch記事より)
『「Gmail」にAI活用のスペル/文法チェック機能–「G Suite」向け、英語で利用可能に』
(出典:2019年08月22日 ZDNet Japan記事より)
国内企業のAI活用事例
国内における最近のAI活用事例としても、カーセイフティやエンターテインメントに至るまで多岐に及んでいます。
7月には、車載AIアシスタント「Pyrenee Drive」(ピレニードライブ)を開発するテクノロジーベンチャーのPyreneeはシャープとハードウェア生産の支援協定を結んだと発表しました。本製品は、クルマのダッシュボードなどに後付けできるAIアシスタントで、前方にステレオカメラを搭載し、深層学習(ディープラーニング)を活用して物体を認識、危険を予測するというものです。事故につながる可能性があれば音声と液晶画面のポップアップでドライバーに知らせてくれます。同社では、2020年度の発売を目指しているとのことです。
FMラジオ放送局であるJ-WAVE(81.3FM)の番組「INNOVATION WORLD」では、ラジオAIアシスタントの「Tommy」がデビューし話題となっています。Tommyはラジオ業界初のAIアシスタントとして、ラジオ番組のゲストの性格診断をしたり、リスナーからの「XXなシチュエーションに合う曲」というリクエストに応じて、そのシチュエーションに合った選曲をすることが可能です。近い将来、AIがDJとしてラジオ番組を持つなんていうこともあるのかもしれませんね。
以前は「人工知能が仕事を奪っていく」なんて騒がれた時期もありましたが、こうしてみると人間の能力を補完するようなAIの活用は、安全で豊かな生活につながるのではと今後の期待が持てますね。
『ドライバーに危険を知らせるAIアシスタント「Pyrenee Drive」、シャープと提携して量産へ』
(出典:2019年07月25日 ITmedia記事より)
『ラジオの常識を破る「J-WAVE」–テックイベントやAIアシスタントに挑む理由』
(出典:2019年07月25日 CNET Japan記事より)
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