【8月第3週】急増するネット通販詐欺、事例と対策
コロナ禍における在宅時間の増加で、インターネット通販を利用する機会も増えていると思います。しかし同時に、そうした社会状況を狙った悪質なネット詐欺も増えています。最近のフィッシング詐欺動向は、正規サイトのブランドに模倣したサイトに誘導するなどかなり悪質です。最近の事例と対策をご紹介します。
ネット通販にまつわる詐欺事例
直近でもネット通販にまつわる様々なフィッシング詐欺が横行しています。ここにいくつかご紹介します。
フィッシング対策協議会では、宅配便の不在通知を装いフィッシングサイトへ誘導するSMS(ショートメッセージ)に注意を呼びかけています。「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。ご確認ください。http://***.duckdus.org」(***は伏せ字)といった内容のSMSで、リンクを開くと金融機関のフィッシングサイトに誘導されるというものです。
トレンドマイクロでは、SNS上に表示される広告から偽のショッピングサイトに誘導する手口を確認したと注意を呼びかけています。今回確認されたFacebook上の広告は、実在する家具などを取扱うECサイトに偽装していました。本来は4万円以上する商品が約1万円と大幅な値引き額で表示され、利用者を偽サイトに誘導するというものです。さらに、広告の写真や偽サイト内の画像、会社概要の情報も正規サイトから流用しているので一見すると本物のように見えるのでより一層の注意が必要です。
『[更新] 宅配便の不在通知を装うフィッシング (2020/08/07)』
(出典:2020年08月07日 フィッシング対策協議会より)
『【注意喚起】SNS広告から誘導する偽のショッピングサイトに注意』
(出典:2020年08月18日 トレンドマイクロより)
ネット通販詐欺の対策
前述のように、ネット通販詐欺では正規ショップを偽装した詐欺サイトが多く使われています。また、非常に低価格で販売するといったネット広告からの誘導手法も増えています。トレンドマイクロでは、同社のクラウド型セキュリティ技術基盤「Smart Protection Network」の機能である「Webレピュテーションサービス(WRS)」の統計データによると、今回問題となった詐欺サイトを運営していたグループに関連する不正ドメインが、2020年7月1日〜19日の間に合計254件存在したことがわかりました。1日あたり300〜1,200人の利用者がこれらのドメインに誘導されており、合わせて1万1,219人が誘導されたことになります。
ネット詐欺への対策としては、日頃利用するサービスへのアクセスとログインには、メールやSMS内のリンクではなく、公式のスマートフォンアプリやブラウザのブックマークなどからのアクセスを心がけるましょう。怪しいSMSを受信した場合はリンクを開かずに無視または削除し、万一サイトを開いてしまった場合は、個人情報やパスワードなどの入力は絶対にやめましょう。
また、セキュリティソフトやアプリによって不正サイトにアクセスしてしまうリスクを軽減させておくことも重要です。一度詐欺に遭ってしまうと、その情報自体を悪用され2次被害に遭う可能性もあります。また、既に自身の情報がネット上に漏えいしていて、悪用される可能性があるかどうかを確認する方法として、セキュリティ対策製品のダークウェブモニタリング機能を使用するのも効果的です。こうした機能により、万一自身の情報がネット上で漏えいしたことが確認された場合、利用者は通知を受けとることが出来ます。このような通知を受けとることで、未然の対応が可能となりますので、ネット通販の利用が多い場合はこのような対策も検討するのもよいでしょう。
『ネット通販詐欺に要注意、対策や被害に遭ってしまった時の相談先は?』
(出典:2020年08月13日 トレンドマイクロより)
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