【8月第2週】夏の開放感から若年層のネットトラブルを回避するために
猛暑続きの日本列島。すでにお子様も夏休みに入り、宿題や遊びにと有意義な夏を満喫していることでしょう。ただこういった時期は特にネットのトラブルに巻き込まれやすくもなりますので、親御さんは注意が必要です。
若年層のセキュティ意識は?
若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリを運営するテスティーと、CNET Japanは共同で10〜30代の男女1371名(10代:431名、20代:475名、30代:465名)を対象に「個人情報に関する調査」を実施しています。
アンケート対象の全年代において約9割がLINEを保有し、特に10代女性においてはほぼ100%が保有しています。また、Twitter、YouTubeは若年層の保有率が非常に高くなっていますが、Facebookは10代の保有率が2割を下回っている状況です。LINEやTwitterといったSNSによる友達同士の繋がりの強さが伺えます。
今回のアンケートの中で興味深いのが、若年層のセキュリティ意識。個人情報漏えいした(と思われる)経験の有無の質問に対して、「経験がある」と回答した人は10代男女で18.3%、20代男女で25.5%、30代男女で27.7%となっています。個人情報、データ通信時のセキュリティに関して、気にはしているもののパスワード・IDにおいて同じような数字・文字列を使い回している人が多いことや、公共Wi-Fiの利用時に通信保護をしている人が少ないこと、SSLについても「http」と「https」の違いを知っていると回答した人が全体で2割程度にとどまり、その意識の低さが伺われます。
『若者のパスワード管理方法は「スマホメモ」が最多–約2割が個人情報漏えいを経験』
(出典:2019年08月09日 CNET Japan記事より)
若年層のSNS「炎上」リスク
また、前述のアンケートでもわかるとおり、SNSの利用率が非常に高く、これらに起因するトラブルも未だ絶えません。特にネガティブな投稿は瞬時に拡散されやすく、しかも後からは消せない状況になります。東京都消費生活総合センターでは、ネットで情報が拡散するのは、その投稿が「ネガティブな注目を集め」「誰かに教えたくなる」という2つの要素を満たした時と解説しています。俗に言う「炎上」状態となるのです。
同センターでは、この「炎上」の一番のリスクを以下のように説明しています。
人間は、人生の重要な場面で、本人も知らぬ間に注目されることがあります。過去にネット炎上を起こしている人は、その大事な場面の度に、炎上を見つけ出され、本人も知らぬ間に不利な扱い受けてしまう。これが炎上の本当のリスクです。
消せない事実としてネット上に残り続けるということがその後の人生を狂わせることにもなりかねないということです。そして、こうした「炎上」の回避方法としては「自宅玄関ドアに貼れるもの」がネットに投稿できる限界であると注意を呼びかけています。
さらに、トラブルに巻き込まれるだけではなく、SNSが精神的な負荷につながる場合もあります。カナダのモントリオールにある聖ジャスティン病院の研究者らが7月15日に発表した調査結果によると、ソーシャルメディアやテレビの使用が増えると、ティーンエイジャーのうつ病の兆候が増加する傾向があるという発表もされています。この夏はネットの世界だけに留まらずに、リアルな人との繋がりに目を向けてはいかがでしょうか。
『“ネットで失敗しない投稿”の基準は「自宅の玄関に貼れる内容かどうか」|東京くらしWEB』
(出典:2019年8月8日 トレンドマイクロニュースより)
『10代のSNSやテレビの使用時間とうつ病の兆候に関連性–カナダの病院が調査』
(出典:2019年07月16日 CNET Japan記事より)
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