【8月第1週】待ちに待った長期休暇!でもサイバートラブルには要注意
コロナ禍でいつもと違う夏ではありますが、これから長期の休暇に入る方も多いかと思います。こうした時期は特に、サイバー犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクも多くなります。今一度、会社内はもちろん家庭内でも被害に遭わぬよう各種対策を行っておきましょう。
7月のサイバー犯罪傾向は
フィッシング対策協議会では、2020年7月のフィッシング月次報告書を公開しました。7月のフィッシング報告件数は16,767件となり、前月と比較すると44件減少となりました。内容としては、Amazon、LINE、楽天をかたるフィッシングメールが繰り返し大量配信されており、次いで報告数の多い Apple を含めたこれらの上位 4 ブランドで報告数全体の約90%を占めました。特に Amazon をかたるフィッシングの報告数が多く、全体の約62%を占めています。
また、宅配業者の不在通知を装ったショートメッセージ (SMS) の報告も増えており、誘導先のサイトで不正なアプリ(遠隔操作マルウエアなど)をインストールしてしまったり、金融機関等をかたるフィッシングサイトへ誘導されたという報告や相談が多く寄せられました。
こうしたログインを促すようなメールやSMSを受信した際は、正規のアプリやブックマークした正規のURLからサービスへログインして情報を確認するよう心がけましょう。また、クレジットカード情報や携帯電話番号、認証コード、口座情報、ワンタイムパスワードなどの入力を要求された場合は、入力する前に一度一呼吸おいて、次に何が起こるかを考え、似たようなフィッシングや詐欺事例がないかを確認するようにしてください。こうした常日頃からの注意が被害を抑える第一歩です。
『2020/07 フィッシング報告状況』
(出典:2020年08月05日 フィッシング対策協議会より)
長期休暇前に今一度確認を
長期休暇の時期は、「システム管理者が長期間不在になる」、「友人や家族と旅行に出かける」など、いつもとは違う状況になりやすく、サイバー被害が発生した場合に対処が遅れてしまったり、SNSへの書き込み内容から思わぬ被害が発生したり、場合によっては関係者に対して被害が及ぶ可能性があります。そんななか独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、「夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起」と題する情報を公開し、改めて注意を呼びかけました。このような事態とならないよう、以下の対策を実施してください。
【長期休暇前の対策】
・緊急連絡体制の確認
・機器やデータの持ち出しルールの確認と遵守
・社内ネットワークへの機器接続ルールの確認と遵守
・使用しない機器の電源OFF
【休暇中の対策】
・行楽等の外出前や外出先でのSNS投稿に注意
・SNSのやりとりによるトラブルに注意
・偽のセキュリティ警告に注意
・メールやショートメッセージ(SMS)、SNSでの不審なファイルやURLに注意
【休暇後の確認】
・修正プログラムの有無を確認し、必要な修正プログラムを適用
・セキュリティソフトの定義ファイル更新
・持ち出し機器のウイルスチェック
・不審なメールに注意
また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、テレワークを図る動きも急速に進んでいます。自宅や外出先で仕事をする「テレワーク」を行っている場合は、以下の点にも注意してください。
・所属先が定めた規程やルールをよく理解し、それに従う。
・不明な点等がある場合は自分で判断せず、まずは所属先のシステム管理者などに相談をする。
さらに、これら規程やルールとあわせて、お使いのパソコンなどに対しても日常的な情報セキュリティ対策を実施することも重要です。
『夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起』
(出典:2020年8月3日 独立行政法人情報処理推進機構より)
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