【7月第4週】東京オリンピック関連のサイバー攻撃急増!
ようやく開催となった東京2020オリンピック競技大会ですが、コロナ禍も相まって様々な混乱も巻き起こしております。そんななか、当大会に便乗したサイバー攻撃が多数報告さてています。こうした大きなイベントには便乗する攻撃・詐欺がつきものではありますが、新型コロナに関連する詐欺も多く発生していることもあり、より一層の注意が必要です。
東京オリンピック関連の不審サイト
トレンドマイクロでは、東京オリンピックのTV放送予定を偽装したWebページから、不審なスポーツ中継サイトへ誘導する事例が確認されているとして注意を呼びかけています。この不審なスポーツ中継サイトは、キャプチャ認証と誤解させて利用者にブラウザ通知を許可させます。そして結果的に悪質な広告が表示されるようになります。
こうした手法は「ブラウザ通知スパム」と呼ばれる犯罪手口です。「ブラウザ通知スパム」を許してしまうと、以降は画面に通知が表示されるようになります。この通知を、さまざまな警告や広告に見せかけ、不要なサービスを購入・契約させることなどが犯罪者の目的です。
今回の東京オリンピックは新型コロナ感染拡大による無観客開催を基本としているため、自ずと家庭での観戦がとなることでしょう。そうなるとTV放送やストリーミングによるネット配信などの偽サイトの可能性が高まると考えられます。こうしたことからトレンドマイクロでは、競技は公式サイトや提携サイトのストリーミングのみで観戦するよう呼びかけています。ちなみに、今大会では「NHK+」「gorin.jp」「TVer」 などが正規の配信サイトとなります。
安易にオリンピック関連の不審なサイトにアクセスしないようご注意ください。
『【注意喚起】東京オリンピック関連の不審サイトが登場、サイバー攻撃に誘導か』
(出典:2021年07月26日 トレンドマイクロより)
他にもあるオリンピック関連詐欺
カスペルスキーでは、前述のようなオリンピック配信関連の詐欺のほか、様々な関連詐欺も発生しているとしています。
■チケット関連
今回は無観客にもかかわらず、現地での観戦チケットを販売するフィッシングサイトが発見されています。また、購入済みチケットの払い戻しを行うページも見つかっています。
■オリンピック関連団体
2020年東京オリンピックの公式サイトや国際オリンピック委員会(IOC)の公式サイトなど、オリンピック関連団体の公式サイトを装ったフィッシングサイトが発見されています。
■豪華プレゼント
オリンピック観戦にぴったりのテレビがもらえるというフィッシングサイトが発見されています。よくある詐欺のパターンで、配送料だけ支払えばテレビがもらえるとのことですが当然ながらテレビは届きません。
■オリンピックトークン
「オリンピック選手を支援する初めての暗号資産(仮想通貨)」をうたうWebサイトが発見されています。トークンを購入すると、経済的に恵まれない世界各地の才能あるアスリートを金銭的にサポートしませんか、と勧誘されます。
こうしたことからカスペルスキーでは、リンクをすぐクリックするのではなく、必ず確かめてからにするよう呼びかけています。リンクの上にマウスを置くと、実際のURLが表示されるので、スペルが違っていないか、無意味な文字が並んでいるだけではないかなど、おかしな点がないか確認できます。また、個人的な情報の入力を求められたら、そのWebサイトが本物かを確認しましょう。アドレスバーに表示されたURLのスペルや形式が間違っていないか、企業名のスペルが間違っていないかをよく確認することも重要です。
『オリンピックに乗じたオンライン詐欺:5つのパターン』
(出典:2021年07月28日 カスペルスキーより)
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