【7月第3週】広がる「非接触」「非対面」をサポートするロボット活用
「Withコロナ時代」「新しい生活様式」により我々の働き方に大きな変革が起こりつつあります。特に対面や人の介在により成り立っていた業務に関してはなおさらです。そうした中、ロボットを介することでその問題を打開する動きが広がっています。
飲食業における非接触・非対面の試み
この度のコロナ禍における対面対応で課題の多い飲食業ですが、ロボットを活用した非対面・非接触によるサービスを導入する動きが増えています。
ロボティクス・サービス・プロバイダーの「QBIT Robotics」は、自社で提供する自動搬送ロボットサービスをレストラン「THE GALLEY SEAFOOD&GRILL」に導入したと発表しました。「THE GALLEY SEAFOOD&GRILL」では、もともとオーダースタイルのサラダバーを提供していましたが、その対面オーダーをロボットに置き換えるというものです。店内にいる2台の自動搬送ロボットが、お客がオーダーしたサラダをテーブルまで届けます。料理を受け取った後、お客様がロボットの上部に手をかざすと、ロボットは元の場所に戻っていくという仕組みです。
また、モスフードサービスでは、遠隔操作ロボット「OriHime」(オリヒメ)を活用し、注文対応をあえて”ゆっくり”行う実験を7月27日に始めると発表しました。このOriHimeを通して会話をしたり、顔を動かしてジェスチャーしたりすることで、対面に近い感覚でコミュニケーションが可能となります。今回は、OriHimeを実験店舗に1台設置し、会話をしながらじっくり商品を選びたい来店客の注文に対応。OriHimeを通した接客は、難病で運動機能に障害がある方が担当し、決済は有人レジで対応します。同社では、この実験の結果を踏まえ、今後ドライブスルーや配膳業務などへロボットの活用を検討しているとのことです。
『「非接触」「非対面」でサラダをお届け 自動搬送ロボットサービスを都内のレストランが導入』
(出典:2020年07月06日 ITmedia記事より)
『ロボットが注文に“ゆっくり”対応 モスバーガーが都内で実験』
(出典:2020年07月14日 ITmedia記事より)
人の手を介さない警備
ALSOKはこのほど、東京スカイツリータウンで完全自律飛行ドローンを活用した警備システムの実験を行いました。自律的にフロア間を移動し、リアルタイムで遠隔地にカメラ映像を送信したり、ドローン単体で人物を検出したりと、「人の手を介さない完全自律運用を実現した」といいます。
今回使用したドローンは、4Kカメラで撮影した全方向画像をリアルタイムに処理し、GPSを使えない屋内でも完全自律飛行できるのが特徴で、障害物を自動で回避したり、充電ポートに自動で離着陸したりできるほか、内蔵しているAIエッジコンピュータにより、ドローン単体で人物などを検出することも可能です。
実験は、東京スカイツリーの展望台と商業施設「東京ソラマチ」で実施。完全自動で人が操縦することなくドローンのみで巡回警備、人物検出や映像のリアルタイム送信まで行えたといいます。今後は携帯電話の通信ネットワーク活用も見込み、複数拠点を1つのガードセンターから遠隔警備できる体制の構築を目指すとしています。
前述の飲食業における非対面ロボットも含め、ロボットは人の行っていた業務を奪うというものではなく、むしろバックヤードには人が介在することで、働く場所や身体的ハンデキャップといった垣根を超えた広がりが生まれる可能性を秘めているといえるでしょう。
『「人の手を介さない」完全自律飛行ドローンがスカイツリーを警備 ALSOK』
(出典:2020年07月16日 ITmedia記事より)
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