【7月第2週】自然災害から身を守るためのアプリ・ポータルサイト
九州や岐阜、長野など西日本と東日本の広い範囲で大きな被害が出ている「令和2年7月豪雨」。今後も厳重な警戒が必要ですが、今回のような線状降水帯の発生場所や時間帯の予測は難しいのが現状です。こうした気候変動の激しい時代における豪雨防災に役立つITサービスをご紹介します。
ゲリラ豪雨対策
これからの時期、局地的に発生する集中豪雨(ゲリラ豪雨)は、予測困難であることにより大きな被害につながるケースも近年増えています。そんななか日本気象協会は、首都圏の雨雲の状況をリアルタイムで確認できるスマートフォンアプリ「tenki.jp Tokyo 雨雲レーダー」(iOS/Android)の配信を開始しました。
このアプリの大きな特長は、最新のマルチパラメータ・フューズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)の観測データを使っているところです。MP-PAWRは、内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の中で研究を進めている最先端の気象レーダーで、これまでは5分掛かっていた雨雲の観測が30秒で行えるため、急速に雨雲が発達するゲリラ豪雨の兆候も捉えられるといいます。
しかし、このMP-PAWRはまだ1機しかなく、観測エリアは現在試験運用中の埼玉大学を中心とする半径60km。アプリで表示できる情報もこの円の範囲に限られます。なお、7月上旬をめどにMP-PAWRの特徴である高速3次元観測を生かし、高度500〜1万5500mにある雨雲の断面図を表示する機能を追加する見通しで、この断面図から数分後のゲリラ豪雨を予測できるとしています。
『ゲリラ豪雨の兆候が見えるアプリ「tenki.jp Tokyo 雨雲レーダー」 雨雲の断面図も』
(出典:2020年07月07日 ITmedia記事より)
河川氾濫対策
昨年の「令和元年東日本台風」や、この度の「令和2年7月豪雨」でも甚大な被害をもたらしたものとして挙げられるのが河川の氾濫です。集中豪雨や台風による河川の氾濫はわずかな時間で住宅等の浸水や倒壊、人的被害が起こります。河川の水位情報を確認できるサービスが様々ありますので、特に河川流域の方はこうしたサービスを利用することで迅速な避難に役立ちますのでチェックしておくとよいでしょう。
【Yahoo!天気・災害:河川水位情報】
ヤフーでは国土交通省や気象庁、自治体の情報をもとに、河川水位情報を公開しています。ヤフー天気・災害のポータルサイトおよびヤフー天気アプリで確認することができます。河川を選択すると、その河川の水位が表示される。氾濫危険水位に達しているなど注意が必要な観測点と水位のほか、河川の上流から下流までの各観測点の水位の変化などを確認できます。
【国土交通省ハザードマップポータルサイト】
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、6月8日より国管理河川の洪水浸水想定区域を「ハザードマップに重ねて」確認できるようになりました。想定される最大規模の降雨により、河川が氾濫した場合の浸水想定区域を土砂災害などのハザードマップと重ねて地図上に表示することが可能です。これを利用することで、自宅や職場周辺の災害リスクを事前に把握しておくことができるので、いざというときのための避難場所・経路やそのための対策に役立ちます。
河川の氾濫はたとえ今いる場所が降っていなくても、近隣の川の上流で大雨になっていると、やがてその水が流れてきて洪水・氾濫の危険性が高くなります。そのためにも今回ご紹介したようなサービスを参考に、早期の避難や避難準備、被害軽減対策などに役立てていただければ幸いです。
『今いる場所周辺の河川の水位や氾濫情報、ハザードマップを確認できるサイト』
(出典:2020年7月7日 ケータイWatch記事より)
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