【7月第2週】Google による保護された Web ブラウジング推進策
フィッシングサイトや不正広告など、インターネットでの Web ブラウジング環境が脅かされるニュースが跡を絶ちません。Google では、こうした脅威に対しての安全策を講じてきましたが、7 月末よりユーザー側が安心して Web サイトを利用できるかの判断基準となる施策がスタートします。
7 月末より Chrome のサイト表示に変化が
Google では以前より、すべての Web サイトで保護された Web 環境を構築することを推奨してきました。具体的には、サイトで HTTPS による暗号化を採用するよう強く働きかけています。2018 年 2 月には、「Chrome 68」以降、すべての HTTP ページに対して、アドレスバーに「not secure(保護されていません)」という警告を表示することを発表、2018 年 7 月 23 日(米国時間)に Chrome 68 がリリースされると、すべての HTTP サイトに「保護されていません」と表示されるようになります。
この HTTPS というのは、 Web サイトを閲覧する際の通信を暗号化しセキュリティを強化したもので、今回の「not secure(保護されていません)」という警告表示により一般ユーザは、通信がさまざまな脅威に対してこのWebサイトは安全であることを確認することができます。 HTTPS を採用している Web サイトであれば、「保護された通信」といった表示がされます。
日本国内における HTTPS 対応状況は?
トレンドマイクロでは、日本国内でも HTTPS への対応が進んでおり、2017 年に 31% から 55% に増加していると発表しています。ちなみに欧州の企業でも、EU 一般データ保護規則( GDPR )への対応を迫られているということからも、通信の暗号化を推進しているとのことです。
Google は 2014 年 8 月に、検索順位を計算する指標に HTTPS を加えることを発表しています。企業においては HTTPS 採用如何では、今後ますます自社ページの検索順位にも影響がでてくるかもしれません。また、「保護されていない」と表示された Web サイトでは、ほとんどのユーザが取引を中止し、過半数のユーザは他社サイトで購入すると回答したという調査報告もあり、ユーザー側の Web サイトを選ぶ基準のひとつとして今後定着してくるでしょう。
『Chrome が非 HTTPS サイトに「保護されていません」と表示、2018 年 7 月下旬開始予定』
(出展:2018年7月10日 トレンドマイクロより)
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