騙されないで!フィッシング報告過去最高を更新!
フィッシング報告数が増加を続けており、過去最高の報告数を記録しています。そしてその手口は実に巧妙かつ組織的な犯罪の様相をみせています。自分は大丈夫と思わずに、傾向と対策を常にアップデートしていきましょう。
2023年6月は過去最高の報告数
フィッシング対策協議会では、2023年6月のフィッシング報告状況を発表しました。それによるとフィッシング報告件数は 149,714 件となり、2023年5月と比較すると35,925件、約31.6%増加し過去最高の報告数となりました。特に旅行関連や航空会社などのブランドをかたるフィッシングが発生したり、銀行や電力会社、保険会社で新たなブランドをかたるフィッシングが発生しています。
フィッシングサイトのURL件数は 23,420件となり、2023年5月と比較すると4,429件増加しました。報告されたURL全体のTLD別では .cnが約44.9%、次いで .com 約32.3%、.icu 約 4.1%、.cyou約3.8%、.cfd約3.6%、.top約2.7%となり、相変わらず大量の.cn(中国)ドメインがフィッシングに利用されています。
フィッシング以外では、メールマガジンの文面をそのままコピーし、リンクを差し替えた不審なフィッシングメールの報告が多数報告されています。あまり違和感のない内容で、記載のリンクへアクセスすると、警告画面が表示され、アプリのインストールへ誘導されたり、電話をかけるよう指示される、いわゆるサポート詐欺へ誘導されるので注意が必要です。サポート詐欺に関しましてはこのあと詳しく解説します。
『2023/06 フィッシング報告状況』
(出典:2023年07月05日 フィッシング対策協議会より)
サポート詐欺に注意
前述のようなインターネット閲覧中に偽のセキュリティ警告等を表示し、金銭を騙し取ろうとする「サポート詐欺」が全国的に多発しています。こうしたことから警察庁でも専用ページを公開し、注意を呼びかけています。
このサポート詐欺とは、パソコンでインターネットを閲覧中もしくはフィッシングメールからの誘導により、突然、ウイルス感染したかのような嘘の画面を表示するなどして、ユーザーの不安を煽り、画面に記載されたサポート窓口に電話をかけさせ、遠隔操作ソフトをダウンロード・インストールさせたり、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとするものです。
偽のセキュリティ警告画面には、警告内容を信じさせるために、実在の企業ロゴなどが使われ、警告音や警告メッセージを音声で流したり、偽のセキュリティ警告画面を閉じられないようにしてユーザーの不安を煽ります。ユーザーがセキュリティ警告画面画面に記載されたサポート窓口に電話をかけると、セキュリティソフトを装って遠隔操作ソフト等のダウンロード・インストールへ誘導され、さらにサポートの必要性があるといい、有料のサポート契約を勧められます。この際の支払い方法はクレジットカード決済や各種ギフトカード、コンビニ決済、電子マネーなどが使われ、最終的に金銭を騙し取られます。
警察庁では、こうした被害への対策として以下の対処方法を呼びかけています。
・偽のセキュリティ警告画面が表示されたら、ブラウザを終了する
・ブラウザを終了できない場合は、ブラウザを強制的に閉じるかパソコンを再起動する
・偽のセキュリティ警告画面で表示される電話番号に電話をしない
・偽のセキュリティ警告画面で指示されるアプリやソフトウェア等をダウンロード・インストールしない
もし、こうした被害にあってしまったら、偽のセキュリティ警告画面やダウンロードしたソフトウェアが分かる資料等を持参し、警察へ通報・相談しましょう。
『サポート詐欺対策』
(出典:警察庁より)
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