【7月第1週】モバイル決済サービス最新情報と不正利用対策
世界的にキャッシュレス化の流れが進んでいます。特に店頭でスマホ画面上のバーコードを読み取るモバイル決済サービスは、来る東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での外国人観光客流入によりますます加速していくことでしょう。しかし、日本国内ではいまだ不正利用などの問題があり、今後さらなるセキュリティ対策が急がれます。
主なモバイル決済サービス最新情報
最近発表された情報とともに、主なモバイル決済サービスをご紹介します。
「PayPay」は、銀行口座などからチャージした電子マネーで支払う前払い方式か、登録したクレジットカードで支払う後払い方式が選べます。サービス開始当初はクレジットカードの不正利用問題がありましたが、現在は3Dセキュアを導入して安全性を高めています。また、7月11日よりセブン銀行ATMを使って現金チャージができるようになるとのことで、利便性はますます向上しそうです。さらにYahoo!マネーとの統合や、共同サービス開始など、「PayPay」を使った決済サービスの幅も広がります。
『セブン銀行ATMでの「PayPay」現金チャージ、7月11日からスタート 手数料無料』
(出典:2019年7月1日 ITmedia記事より)
『「Yahoo!マネー」が「PayPay」に統合 9月30日付予定』
(出典:2019年6月28日 ITmedia記事より)
『ヤフー、「PayPayフリマ」と「PayPayモール」を今秋開始』
(出典:2019年6月28日 ITmedia記事より)
「LINE Pay」は、LINEアプリで利用できるコード決済サービスです。銀行口座やコンビニなどの店頭でチャージして支払う前払い方式を採用しています。また今回、「LINE Pay」からVisaのクレジットカードが発行可能になると発表しました。支払いと同時にLINEアカウントから決済通知を受け取ることも可能。「LINE Pay」と連携させてスマホ決済で利用したり、Visaのタッチ決済で利用したりもできるようになります。さらに、東京都は、水道料金の支払い方法にモバイル決済サービスを追加すると発表し、その第1弾として「LINE Pay」に対応しました。
『LINE PayからVisaのクレジットカードが発行可能に 初年度3%還元』
(出典:2019年6月27日 ITmedia記事より)
『東京都、水道料金を「LINE Pay」「ファミペイ」などで決済可能に 7月から』
(出典:2019年6月28日 ITmedia記事より)
「楽天ペイ」は、クレジットカードをひも付けて決済する後払い方式を採用しています。アプリに登録した楽天IDに楽天スーパーポイントがたまります。楽天カードを利用している場合はさらにポイントが加算されるので、よりお得といえます。また今回、「ビックカメラ」「コジマ」「ソフマップ」の全国のビックカメラグループ全店舗に対応したと発表しました。さらにJR東日本とも連携し、2020年春(予定)には「楽天ペイ」アプリ内で「Suica」の発行やチャージが可能にもなるとも6月に発表しています。
『「楽天ペイ」がビックカメラ、コジマ、ソフマップ全店舗で利用可能に』
(出典:2019年6月19日 ITmedia記事より)
このように、各社さまざまな企業・自治体などとの連携により、キャッシュレス化推進の流れは加速していきそうです。
「7pay」で不正アクセス被害発生
使い方によっては、小銭いらずで、ポイントなども貯まりお得に利用できるモバイル決済サービスですが、利用する際にはその仕組みやサービス内容を十分理解する必要があります。
先日、セブン&アイ・ホールディングス傘下の決済事業者セブン・ペイは、7月1日にリリースしたモバイル決済サービス「7pay」の一部アカウントが、 第三者による不正アクセスの被害を受けたと明らかにしました。アカウントが第三者に乗っ取られ、残高を不正利用される被害が発生したといいます。「クレジットカードで計18万円不正チャージされ、9万円を使われた」「20万円を勝手にチャージされた」「3万円を3回チャージされたので、クレジットカードの利用を停止した」といった報告が相次ぎました。
セブン・ペイによると、
(1)クレジットカード・デビットカードを「7pay」に登録した際に設定する認証パスワードと、「7pay」のログインID・パスワードを同じ文字列にしている場合
(2)ログインID・パスワードを簡易な文字列にしている場合
などは、不正利用されやすいといい、ユーザーに対してIDやパスワードの変更し、履歴画面に身に覚えのない取引などがあるユーザーは緊急受付窓口「0570-012-113」(4日午前9時以降は「0120-192-044」)に連絡するよう呼び掛けています。この事態を受け7月3日午後、クレジットカードとデビットカードによる「7pay」への電子マネーのチャージを一時停止しています。
今回の一連の問題のみならず、すべてのモバイル決済サービスを利用する際は、安易なID・パスワードなどを使用せず、クレジットカードとの紐づけ利用には十分な注意を払いましょう。
『「7pay」で不正アクセス被害 「クレカから勝手にチャージされた」報告相次ぐ 運営元はID・パスワード変更を推奨』
(出典:2019年7月3日 ITmedia記事より)
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