【6月第4週】ロボットからeスポーツまで、シニア世代のIT活用サービス
3密を避けながらの新しい社会生活の変様に伴い、リアルなコミュニケーションの場が少くなっています。特に高齢者においては、あらゆる面からも家族や地域などにおけるつながりは重要です。そんななか、ITによる高齢者向けサービスが注目を浴びています。
ロボットを介したコミュニケーション
遠隔地の高齢者における家族とのコミュニケーションといえば、以前では電話による見守りが主流でしたが、顔の見えないなかでのコミュニケーション・見守りには限界があります。まして、近年は高齢者をターゲットとした特殊詐欺が非常に増えており、社会問題にもなっています。
そんななかこの度、NECが静岡県藤枝市において、同社のコミュニケーションロボット「PaPeRo i」(パペロアイ)を活用した高齢者の見守りサービスを市民向けに提供すると発表しました。7月からの3カ月間で実証実験を行い、10月から希望する市民に本格提供します。
この「PaPeRo i」は、顔認識技術や音声認識AIを活用した小型ロボットです。高齢者はPaPeRo iと会話できるほか、写真を撮影して家族に送信したり、家族からの音声メッセージを受け取ったりすることも可能。また、朝、昼、夕方の3回、高齢者がロボットの前に来た際に、許可を取ったうえで自動で写真撮影、その写真は家族に送信され、確認後は「見たよ」と音声で伝える見守り機能も備えています。
さらに藤枝市は警備会社とも連携し、緊急通報サービスも提供。高齢者がPaPeRo iの赤いボタンを押すと、すぐに警備会社と家族、自治体に緊急通報メールを送信します。1日3回の写真撮影で、高齢者がロボットの前に3回連続で現れなかった場合にも、同様に緊急通報メールを自動送信するので、家族と離れて暮らす高齢者の安否確認、緊急対応にも活用できます。
『見守りロボが高齢者の話し相手に 非常時には緊急通報 藤枝市が導入』
(出典:2020年06月24日 ITmedia記事より)
アクティブシニアはeスポーツ
近年「eスポーツ」が世界的にも注目され、大きな大会なども開催されています。特にインターネットの発展により、いわゆるオンラインであらゆる場所からでも参加できるというのも人気のひとつです。また、身体・年齢などの垣根を超えたコミュニケーションが可能で、チーム性・戦略性なども伴う頭をつかった内容で最近では高齢者人口も増えています。
その代表格といえば、YouTubeチャンネル・Gamer Grandma(ゲーマーグランマ)を運営する森浜子さん。この度、世界最高齢のゲームYouTuberとしてギネス世界記録に認定されました。森浜子さんはなんと90歳。1981年からゲームにハマって以来、実は歴39年の大ベテランのゲーマーです。You Tubeにおいてそのゲーム実況を始め、2019年7月には5000人だったチャンネル登録者も現在では約20万人に至っています。
そうしたシニアゲーマー人気のなか、人材育成支援を手掛けるISRパーソネルは、60歳以上のシニア専用のeスポーツ体験施設「ISR e-Sports」を、7月2日に神戸市でオープンすると発表しました。スタッフが利用者にゲームのプレイ方法を教え、高齢者施設などでeスポーツの指導を行える人材を育成し、60代からスタートできる副業として確立させたい考えとのことです。
このように、高齢者が自身でプレイするのみならず、eスポーツの指導者として活躍できる道もあるというeスポーツの世界。今後、こうしたシニア世代のなかから世界チャンピオンが生まれるなんてこともあり得るかもしれませんね。
『神戸に60歳以上専用のeスポーツ施設 “シニアゲーマー”を育成、福祉施設へ派遣も計画』
(出典:2020年06月24日 ITmedia記事より)
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