検索上位でもちょっと待った!そのサイト本物ですか?
サイバー犯罪の手法は日々変化していますが、ここ最近より高度かつ大規模な偽サイトが相次いで発見されています。特に公的機関の偽サイト被害が続出していることから、検索後のリンククリック(タップ)も慎重に行う必要性が出てきています。
公的機関の偽サイト続出
長野県長野市は6月8日、同市になりすました偽サイトが確認されたと発表しました。その後相次いで徳島県徳島市や神奈川県藤沢市も偽サイトが確認されています。15日には、警察庁でも同様の偽サイトが確認され注意換気。こうした事態を受け、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は15日、地方自治体や公的機関などをかたる偽サイトが確認されているとして注意を呼びかけました。
長野県長野市や徳島県徳島市、神奈川県藤沢市などの自治体偽サイトにいたっては、特定の検索エンジンを使ったとき、偽物が本物より上位に表示されるとしています。ITmedia記事によると「Bing」で検索をかけると、偽サイトが上位に表示されていることが確認できたとしていますが、他の検索サイト(エンジン)でも偽サイトが上位に表示される可能性もあるので注意が必要です。
これらの偽サイトには、クリック先が悪質なサイトへのリンクに置き換えられているものがあり、サイバー犯罪などに用いられる可能性があります。公的機関以外でも、メルカリやヤマトホールディングスといった民間企業でも同様に偽サイトへの注意を呼び掛けており、メルカリの偽サイトではログイン情報や認証番号を入力後、画面上にカウントダウンが表示される(または、一定時間待たされる)ことが確認されています。
『地方自治体の偽サイト相次ぎ出現 Bingなどで検索上位に 不審なURLに注意』
(出典:2022年06月10日 ITmedia記事より)
『我が国の公的機関や企業等の偽サイトにご注意ください(注意喚起)』
(出典:2022年06月15日 内閣サイバーセキュリティセンターより)
偽サイトへの対策
内閣サイバーセキュリティセンターでは、偽サイトによるサイバー被害を防ぐためにも、URLリンクから他のWebサイトに行くなど普段と異なる方法で利用する際は特に、リンクにポインタを置く、アドレス欄をよく見るなどにより、URLのドメイン名を必ず確認するよう呼びかけています。
あわせて、ドメイン名が正規の公的機関等と無関係なものであるなど不審と思われる場合には、別の検索エンジンを利用するなどの方法で本物のWebサイトのURLを確認しましょう。怪しいURLの場合には、安易にアクセスしたり、当該Webサイト上の何かをクリックしたり絶対にしないでください。
詐欺の手口は非常に巧妙になっており、公式サイトとの区別がつきにくくなっています。万が一、不審なサイトでメールアドレスやパスワードを入力してしまった場合は、直ちにパスワードを変更してください。また、クレジットカードの情報を入力してしまった場合は、悪用される可能性がありますので、すぐに発行元のクレジットカード会社へ連絡しましょう。
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