【6月第3週】若いうちからネット決済リスクやファクトチエックを学ぼう
平成30年6月13日に民法の成年年齢を20歳から18歳に引き下げることなどを内容とする民法の一部を改正する法律が成立、令和4年4月1日から施行されることはすでにご存知かと思います。これにより若者が自身のクレジットカードを持てるようになるほか、氾濫するあらゆる誤情報などのネット利用にかかわる様々なリスクも身近な問題となってきます。
ネット決済のリスクを学ぶ
冒頭にも触れたように、成年年齢引き下げにより若者のネット利時におけるリスクにさらされる幅が広がります。そうした状況を鑑みてカスペルスキーと静岡大学は、中高生向けのセキュリティ教育で使える教材「ネットの「リスク」を見きわめよう」を無償で公開しました。この教材は高校生向けに作られた教材で、スマートフォンの画面を模したカード型の教材やワークシート、および教師向けの指導案や説明用のスライドなどがセットになったものです。
ネットの「リスク」を見きわめよう(高校生編)
ネットショッピングやキャッシュレス決済の流れを体験しながら、フィッシング詐欺の仕組みや2要素認証の必要性などを学ぶことが可能です。学生はカードを見ながら、その画面が怪しいものかどうかを判断。自分の考えを他の生徒とディスカッションした後、スライドを基に教師から解説を受けるといった流れの授業での利用を想定しています。
成年年齢が引き下げされることにより、クレジットカードを作れるようになります。クレジットカードの「便利さ」の影には、使いすぎや情報漏洩、金銭詐欺などの問題も存在します。本教材を利用することで、はやいうちからネットショッピングやキャッシュレス決済の「リスク」を見極めるスキルを身につける訓練をしておきたいものですね。
ファクトチェックを学ぶ
ネットではあらゆる情報をえることができる反面、誤った情報や意図的に操作された情報が拡散する「ミスインフォメーション(誤情報)」が問題にもなっています。そんななか、YouTubeでは今後のジャーナリズムの発展のために、報道業界とコラボレーションする取り組み「Google News Initiative」の一環として、ジャーナリストや大学生を対象として、ファクトチェックをトレーニングする「ファクトチェック・チャレンジ」(4月開催)と「ファクトチェック・ワークショップ」(5月開催)を開催。今回この解説動画がYouTubeで公開され、誰でも視聴できるようになりました。
「ファクトチェック・チャレンジ」では、改ざんされた写真や違う時期に撮影された写真が流用されているかどうかを確認するための「画像検索」を始め、「過去画像」、「タイムスタンプ」、「ソース分析」、「地理情報」の6つをテーマに取り上げています。1動画4〜7分程度の長さで、「手法の解説と例題」から「回答」までを6セット計12本を公開しています。一方「ファクトチェック・ワークショップ」はより専門性を高めており、実践的で高度な内容を盛り込んでいます。
YouTubeでは「ミスインフォーメーション(誤情報)」に対し、誤情報を扱っている動画の特定と削除、ならびにガイドラインに違反するかどうかが際どいボーダーライン上のコンテンツや、有害な誤情報がユーザーに勧められてしまうことを減らす取り組みをしています。しかし、そうした誤情報をなくすことは難しいでしょう。今や若者を含め、あらゆる層においてYou Tubeは情報収集のコンテンツとしてもなくてはならないものとなっています。そうした現状を踏まえ、ユーザー側にも冷静に情報の真偽を見抜く目を養いたいものです。
『ファクトチェックを学ぶ動画を YouTube で公開』
(出典:2021年6月17日 You Tube日本版公式ブログより)
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