【6月第2週】油断は禁物!多様化するフィッシング詐欺対応策
最近のフィッシング詐欺はあらゆる手法による個人情報詐取を狙っています。しかも5月にフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数によると、大幅な増加傾向にあるといいます。引き続きの注意と対策が必要です。
多様化する手法と頻度増加
フィッシング対策協議会の5月統計によると、フィッシング報告件数 (海外含む) は、前月より939件増加し、3,327件と大幅増になっています。フィッシングサイトのURL数や悪用されたブランド数に関してはさほどの変化はみられないことから、攻撃頻度がかなり増加傾向にあることが伺えます。
同会によると、とくに5月はAmazonをかたるフィッシングメールが大量に配信され、非常に多くの報告を受けており、Appleおよび金融機関やクレジットカードブランド、仮想通貨関連サービスをかたるフィッシングについてもいまだ多いとのこと。また、普段から気をつけている人でも、直近で買い物をしていたり、本物の登録情報更新などのタイミングでフィッシングメールを受け取り、情報を入力してしまうケースもあります。常にこうした登録や決済などの行為は慎重に行うことが必要です。
またフィッシング対策協議会では、フィッシングの被害状況、攻撃技術、手法等について情報をとりまとめた「フィッシングレポート 2019」を公開しています。こうした資料も一読し、多様化が進むなりすまし対象の情報や、その最新対策技術を学んでおくことをおすすめします。
『2019/05 フィッシング報告状況』
(出典:2019年06月04日 フィッシング対策協議会より)
『資料公開: フィッシングレポート 2019 の掲載について』
(出典:2019年05月29日 フィッシング対策協議会より)
サイバー防災訓練であなたの理解度チェック!
前項ではフィッシングの多様化や頻度増加への注意喚起をいたしましたが、まだまだ自分自身でその危険性と対策を理解できているかの判断が難しいと思います。そんななか、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、ヤフー、LINE、アマゾンジャパンの6社は【6月7日〜6月21日】の期間限定で、各種アカウントのセキュリティ対策を啓発する「サイバー防災訓練」を実施しています。
サイバー防災訓練
https://www.cyber-bousai.jp
今回で3回目の開催となるサイバー防災訓練のテーマは「アカウント」です。あらゆるネットサービスで必ず利用するであろう「アカウント」には、フィッシング詐欺や乗っ取りなどの危険性が潜んでいるとこから、セキュリティの重要性を周知するのが目的です。
この「サイバー防災訓練」では、アカウント詐取などに対する各ポイントや、セキュリティについての理解度を確認する「アカウントのセキュリティ理解度チェック」が掲載されています。なかでも理解度チェックを一度ご自身で行ってみて、それぞれのポイントをおさらいするとよいでしょう。さて、あなたの点数は?
『アカウントを守る「サイバー防災訓練」、携帯3社とLINEなどが実施』
(出典:2019年6月10日 ケータイWatch記事より)
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