【6月第1週】中学生逮捕に見るITモラル教育の必要性
今週は中学生がランサムウェアを作成した容疑(不正指令電磁的記録作成・保管の疑い)で逮捕とのニュースが話題となりました。少年は海外のアンダーグラウンドサイトから入手した作成ツールを使用して、ランサムウェアを作成していたといいますが、こうした未成年がサイバー犯罪に手を染めてしまうという現実が社会に波紋を呼んでいます。
サイバー犯罪に手を染める理由は
今回、ランサムウェアの作成容疑での逮捕は全国初といいます。また、それが未成年であったという事実。この少年はその理由として「力試しに作ってみたらできた」と話したといいます。作った後は海外サイトにアップロードし、そのランサムウェアを100人以上がダウンロードしたと説明しています。
『身代金ウイルス作成容疑、中3を逮捕「力試しに作った」』
(出典:2017年6月5日 朝日新聞記事より)
お金儲けというよりむしろ自らの力を誇示するための手段としてこうした犯罪に手を染める結果となっているわけですが、少年もここまで大事になるとは思っていなかったのかもしれません。また、そのそも行った行為がサイバー犯罪にあたるといった意識そのものが希薄でったのかもしれません。
特に最近はランサムウェア「WannaCry」が世界的な脅威となったばかりですが、こうしたサイバー犯罪は国際的な犯罪として発展します。特に今回はまだ未成年ということもあり、その力の矛先がもう少し別の方向に向いていれば、と思わざるを得ません。
ITモラル向上のための取り組み
やはり、今後はより一層教育現場などで、IT関連の技術や知識を教えるだけでなく、低学年から「ITモラル」を十分に教えていく必要があるでしょう。そうした背景もあり、最近では各企業・団体によるITに関するモラルやリテラシーを向上させるための取り組みが盛んになってきています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、情報モラル・セキュリティの大切さが伝わる作品を募集しています。このコンクールでは、情報モラル・セキュリティの大切さを「標語」「ポスター」「4コマ漫画」で表現するもの。また、小学生向けの「書写(硬筆)」や、本コンクールを活用した情報モラル・情報セキュリティ教育の「活動事例」も募集しています。
※詳しくは下記IPAの専用ページをご覧ください。
ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクールhttp://www.ipa.go.jp/security/event/hyogo/index.html
NTTでは、情報通信のしくみやサービスをたのしく学べる、小学3・4・5・6年生にむけた夏休みの体験イベント『ネットタウン2017』を開催します。映像を使いながら、人や場所をつなぐ情報通信の基礎知識やしくみ、インターネットの世界のマナーを学ぶことができます。また、VRビューワーやスマートフォン 、パソコンなどを使用しながら便利なサービスを4つのミッションとして体験し、実感を通して学ぶこともできるものです。
※詳しくは下記NTTの専用ページをご覧ください。
NTTドリームキッズ ネットタウン2017
http://www.ntt.co.jp/kids/nettown/
便利さ、楽しさと同時にそれらを仕様する際のモラルをこうした低学年から身につけておくことがこれからの時代必須となるでしょう。そしてこのような「ITモラル教育」が、今以上に全国レベルで行われることが望まれます。またそれと同時に、ITモラルを教えられる人材の育成も必要でしょう。
>> IT管理のアウトソーシングならシーティーエスにおまかせください
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより