【5月第4週】効率的な広告運営を。AIで進化するマーケティングの現在
Googleは、5月14日アメリカのサンフランシスコで「Google Marketing Live 2019」を開催し、Google広告やアナリティクスなどの広告関連サービスの最新アップデートを紹介しました。今回のITサポートの日誌では、機械化学習の向上、トレンドの変化など日々状況が変わりゆく中でのマーケティングの現在についてまとめます。
マーケティングの現在。AIでバナー広告自動作成と効果測定も。
今回の「Google Marketing Live 2019」では世の中で起きた変化「スマートデバイスの登場」「機械学習精度の向上」「プライバシー関心の高まり」の3つをキーワードとして取り上げていました。具体的にいうと、1つめの「スマートデバイスの登場」は、スマートフォンはもちろんスピーカーなどユーザーがスマートでシームレスな体験を求めていること。「機械学習精度の向上」は、高いパフォーマンスを効率良く実施できる広告運用の自動化が進んでいること。「プライバシー関心の高まり」は昨今の個人情報漏洩に関するニュースにより個人のプライバシー意識が高まっていることが、現在の広告業界の状況であると解説しています。
広告自動化については、パフォーマンスの調整だけでなく新たに広告を制作する場合、またそれらの評価・品質管理でもAI(人工知能)が役立ちます。
電通デジタルなど電通グループ3社が開発した「AIアートディレクター」。
このツールは、5秒間に1枚のインターネット広告バナーを生成できるAIツール「ADVANCED CREATIVE MAKER」に搭載され、アートディレクターやデザイナーが持つ判断スキルを数値化して広告の有効性や効果予測を行います。そうなるとマーケター、またはデザイナーやアートディレクターを雇わなくても有益な広告出稿が可能になりますね。実際に人の手が必要となくなるのでは、という懸念もあるかもしれません。
AIが作ったバナー広告の効果をAIが評価 「AIアートディレクター」電通グループが開発
(出典:2019年05月29日 ITmedia記事より)
【Google Marketing Live 2019】キーノートスピーチ発表まとめ Part1
(出典:2019年05月17日 Grab記事より)
インフルエンサーマーケティングの裏側。マーケターの役割とは。
検索広告や動画広告の他にも注目されていたのがインフルエンサーマーケティング。
ブランドの新商品や製品をTwitterやInstagramなどでフォロワー数が多く影響力がある人に紹介してもらうという手法ですが、実態としてはフォロワー数を意図的に増やすことができるサービスがあり、「影響力があるように見せる」ことも可能でした。
フォロワーを購入・検証するというNHKニュースの特集にあるように、フォロワーを購入すると、ものの1日2日で世界各国の(実態のない)アカウントのフォローが1万を超えるという仕組みです。しかしながら、これらの水増しをAIで検出できるサービスが登場しています。
意図的にフォロワーを購入したインフルエンサーで広報や宣伝をしたところで、効果は見込めません。不正のないマーケティングを実施するためにも、今後はAIの活躍が見込まれます。そしてマーケターの役割の真価が問われる時代へと移り変わります。どのようなマーケティングを実施し、どのような効果と結果を得られるか、時代に合わせた考え方を担当者は試行錯誤をする必要があるのではないでしょうか。
フォロワー数水増しに終止符か?AIがインフルエンサーの不正を検出するサービスが登場
(出典:2019年5月30日 Ledge記事より)
潜入取材!フォロワー3万人買ってみた
(出典:2019年5月22日 NHK NEWS WEB記事より)
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今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
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