【5月第3週】SNSなどでの問題投稿 排除本格化へ
SNSや動画サイトなどでの不適切な投稿や情報は跡を経たず、大きな社会問題へと発展することもしばしば。従来は通報や人のチェック機能などにより、その都度指導や削除を行っていましたが、昨今のAI研究の成果・導入によりさらなる効果をあげているようです。
Facebookの事例
米Facebookは5月15日に、透明性レポートを公開しました。今回の報告では、2018年1月〜3月の3カ月間で、約8億3700万件のスパム投稿を削除し、約5億8300万件のフェイクアカウントを無効化したといいます。
こうした大量の削除が可能となった要因は、AI(人工知能)ツールの強化によるといいます。テロ賞賛投稿のほぼ100%はユーザーが報告する以前に削除できるようになり、フェイクアカウントは99%を、性的な投稿は96%、暴力的な画像は86%を報告前に削除することに成功しています。
ただ、ヘイトスピーチなどの言語的に微妙な内容に関しては機械学習では課題が残り、さらなる改善が必要のようです。
『Facebook、過去3カ月で8億件以上の問題投稿を削除──初の透明性レポート』
(出展:2018年05月16日 ITmedia記事より)
YouTubeの事例
YouTubeは4月23日、四半期のコミュニティガイドライン適用状況レポートを公開しています。この中で、2017年の最後の3カ月で約830万件の動画を削除したと報告しています。
また、今回削除した動画の過半数はスパムやアダルトコンテンツで、削除された動画の80%以上は人間ではなくAIによって特定されたものでした。そしてAIが判定した約670万本の動画のうち、76%は一度も視聴されることなく削除されたといいます。
『YouTube、不適切動画830万本を3カ月で削除–80%以上を機械学習で特定』
(出展:2018年04月25日 CNET Japan記事より)
このように前述のFacebookを含め、サイトポリシー違反を未然に防ぐ施策はAIの進化により劇的な改善が見込まれます。今後もこうした機械学習の蓄積により、より安心してこうしたサービスが享受できるようになってくれるとうれしいですね。
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