インターネットでの金銭詐欺被害急増中!日頃から注意・対策を
昨年よりクレジットカードの不正利用や、不正送金などのインターネット経由での金銭詐欺被害が急増しています。様々な節目となる時期、慌ただしさや気の緩みから被害に遭うこともありますので特に注意が必要です。
クレジットカード不正利用被害急増
日本クレジットカード協会では、去年(2022年)1年間のクレジットカードの不正利用による被害額が430億を超えて過去最悪となったとする調査結果を発表しています。その被害額は、おととしから100億円余り増えて436億7000万円となり、統計を取り始めた1997年以降、過去最悪となっています。そのうち不正に入手したカード番号が使われる「番号の盗用」による被害が 411億7000万円と、全体の94.3%を占めています。
その原因の一つとしては、偽のウェブサイトに誘導してカード番号やパスワードなどを盗み取る「フィッシング詐欺」の増加があると見られています。傾向としてはSMS(ショートメッセージ)に表示されたURLから誘導する「スミッシング」と呼ばれる手口を使って宅配便の不正通知を装ったり、関税局などをかたったりするものが増えているとのことです。
また、カード会社や銀行のほか、電気・ガス会社をかたるフィッシングメールも増えているということで、フィッシング対策協議会は「転勤や入社、引っ越しなど人の移動が多い時期なので、特に気を付ける必要がある」として注意を呼びかけています。もし、そのようなログインを促すようなメールが届いた場合には、そこに書かれたURLからではなく、正規のアプリやブックマークしたURLからサービスにログインして情報を確認するようにしましょう。
『去年のクレジットカード不正利用 被害額430億円超 過去最悪』
(出典:2023年3月31日 NHK記事より)
インターネットバンキング不正送金被害急増
先のクレジットカード情報を盗み取る手口のほかに、インターネットバンキング情報を盗み取り不正に送金させる被害も増えています。金融庁でも、メールやSMS、メッセージツールなどを用いたフィッシングと推察される手口により、インターネットバンキング利用者のID・パスワード等を盗み、預金を不正に送金する事案が多発しているとして注意換気を行っています。
手口としては、銀行を騙ったメールやSMSなどを通じてフィッシングメールをユーザーに送りつけ、インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワード等の情報を窃取して預金の不正送金を行うものです。2022年8月下旬から9月にかけて被害が急増して以来、一旦被害件数は減少傾向となりましたが、2023年2月以降、再度、被害が急増しています。
金融庁では、こうした被害防止のため以下を心がけるよう呼びかけています。
・心当たりのないSMS等は開かない。
・インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にする。
・金融機関のウェブサイトへアクセスする際は正しいウェブサイトのURL(ブックマークしておくと良い)からアクセスする。
合わせて、「迷惑メールフィルターの強度を上げて設定」「多要素認証等の認証方式を利用」「セキュリティ対策ソフトのど導入・最新版への更新」といったインターネットバンキングアプリの設定も行うと良いでしょう。
『インターネットバンキングによる預金の不正送金事案が多発しています』
(出典:年20234月24日 金融庁より)
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