【4月第4週】スマートスピーカーの市場拡大。情報漏洩リスクについて考える
天気予報やスケジュールを教えてくれたり、テレビや部屋の照明をつけたりなど日常の生活を豊かにしてくれるスマートスピーカー。普及が広がるにつれ気になるのが個人情報流出のリスク。今回はそのスマートスピーカーの市場や最新動向についてご紹介します。
スマートスピーカーの市場を占めるのは、主にアメリカと中国
スマートスピーカーとは、音声操作と無線通信の機能を有したスピーカーのことです。
音声によるAIアシスタントとしてはiPhoneに搭載されている「Siri」が有名ですが、2014年頃からはAmazonがAIアシスタントをスピーカーに搭載。商品を簡単に購入できたり、話しかけるだけで接続した周辺機器の操作が可能になりました。
現在スマートスピーカーは「Amazon Echo」、Google開発の「Google Home」、メッセージアプリLINEが開発した「LINE Clova」などが発売されており普及は加速しています。
市場の中心はアメリカや中国が大きな部分を占めており、世界市場としても2018年には25億だったのが2023年までに80億に達成する見込みだということで、現在ネットに接続したデバイスでも急成長したカテゴリーであるとデロイトの調査で言及されています。
ただし中国は国内メーカーがスマートスピーカー市場に本腰を入れています。AlibabaやBaiduなどの存在感が大きく、それらが一般家庭に普及しているのです。
普及が加速するスマートスピーカーは2年以内にタブレットを追い越す勢い
(出典:2019年4月16日 TechCrunch記事より)
改善の必要プロセス?AIアシスタントとの会話を従業員が確認していた
先日このようなニュースが世間を驚かせました。
AmazonがAIアシスタントAlexaの改善のために、ユーザーの音声の一部を聞いており、また音声記録を確認するチームの従業員はその位置情報にもアクセスができたと米Bloombergが報じたのです。この発表に対してAmazonは、Alexaが今後優れた応答をできるようソフトウェアの訓練になり、顧客体験を向上させるためと回答しています。
「Amazon Echo」などでAlexaを利用中で上記の報道が気になる方は、プライバシー設定ページから新機能開発へのデータ提供を無効にすることができるので一度ご確認ください。
一般的にAI(人工知能)は沢山の情報を収集した上で訓練・改善され精確なデータが得られるものです。開発側にとっては個人が特定されるような情報にアクセスできる従業員は限定されなければなりませんし、悪用がされないよう徹底的に対策をすることが重要となります。私たちユーザー側もその利便性の恩恵を受ける分、裏側にある状況やリスクを把握する責任があるのかもしれませんね。
Amazon、「Alexa」の音声記録の一部を従業員が聞いていると認める──Bloomberg報道
(出典:2019年04月12日 ITmedia記事より)
Alexaの録音音声を確認するチームのアマゾン従業員、顧客の位置情報にもアクセスできたと判明
(出典:2019年04月25日 CNET Japan記事より)
※来週のITサポート日誌はお休みとさせていただきます。ご了承ください。
>> IT管理のアウトソーシングならシーティーエスにおまかせください
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより