【4月第3週】点検からイベント広告まで ー 広がるドローン活用
ここ最近、ドローン業界では各社さまざまな取り組み・開発が活用段階にまで具体的になってまいりました。4月18日〜20日まで幕張メッセで開催された「国際ドローン展2018」でも、それぞれの産業に特化した独自開発の機体やユニットが多く出展され、産業分野での益々の活用が期待されます。
航空機の機体検査にドローン
業務の効率化はいずれの企業も頭を悩ます問題です。橋梁の点検など、人と時間がかかる業務においては切実です。特に航空機などの旅客分野では安全と隣合わせ。作業時間の短縮は大きなメリットとなります。
そうした中で先日、エアバスでは航空機の機体をドローンで目視検査するシステムを開発したと発表しました。今回開発した検査システムは、格納庫内で行う飛行機の目視検査に必要な画像をドローンで撮影するというもの。ドローンはレーザーセンサで飛行の差し支えになる障害物を検知し、あらかじめ設定したルートに従って自律飛行するので、検査員が操縦する必要はないといいます。
撮影した画像から、傷の有無を調べ、傷がある場合は場所と大きさまで特定可能。検査レポートも自動で出力されます。いままで検査員が行っていた目視検査では丸1日かかっていた作業が、このドローン検査システムを使用することで、画像撮影に30分、全体で3時間あれば作業を終えることが可能とのことです。このシステムは、欧州航空安全局(EASA)の承認を得た後、2018年第4四半期より実際の整備・修理・オーバーホール作業で活用する計画です。
『エアバス、飛行機の機体検査にドローンを活用–周囲を自律飛行させて傷を発見』
(出展:2018年04月17日 CNET Japan記事より)
さらに進化した球体ドローン
進化しているのは保守点検用ドローンだけではありません。2017年にNTTドコモが開発した「浮遊球体ドローンディスプレイ」ですが、この度さらなる進化を遂げた「高解像度版 浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発しました。
今回開発した機体は、従来型の12倍超の解像度(縦半周320×横1周 760pixel)を実現しています。これにより、実写の映像やアニメーションなどさまざまなコンテンツを空間の好きな場所に、よりリアルに表示することができるようになりました。
NTTドコモでは、本機体をスタジアムやコンサートホールなどのイベント会場向けソリューション(舞台演出、広告および案内等)として展開していくとのことですので、今後我々が目にする機会も増えそうです。
今回ご紹介したような機体以外にも、現在では水中ドローンも注目・展開されつつあり、用途に応じた無人型ロボットの発展と、各産業に及ぼす良い影響が楽しみですね。
『ドコモ、ドローン内蔵で空飛ぶ球体LEDディスプレイ』
(出展:2018年4月19日 PC Watch記事より)
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