情報セキュリティの重要性と次代を担う若者のためのプログラム
3月のフィッシング報告状況をみると、いまだ非常に多くの被害がでていることがわかります。情報セキュリティの重要性はますます強まっています。そんななか、次代を担う若者に対して情報セキュリティ人材を育成するプログラムのエントリーが開始されています。
3月度フィッシング報告レポート
フィッシング対策協議会では、2024年3月のフィッシング報告状況レポートを公開しました。2024年3月のフィッシング報告件数は97,163件となり、2024年2月と比較すると41,661件、約75.1%急増しました。報告内容では、東京電力およびAmazonをかたるフィッシングの報告が急増し、それぞれ報告数全体の約15.9%を占めています。次いで報告が多かったイオンカード、三井住友カード、メルカリ、ETC利用照会サービスをかたるフィッシングの報告をあわせると、全体の約66.7%を占めました。分野別では、EC系ブランドと電力系ブランドの割合が急増しました。
このように、3月は再び大量メール配信が再開し報告が急増しています。同協議会では、「電力会社をかたり、未納料金支払いを求めるなりすましフィッシングメールの大量配信が続いており、移転シーズンで思い当たって情報を入力してしまう可能性があるため注意が必要です」と呼びかけています。また、e-Taxやマイナポイント、マイナポータルなどの行政サービスをかたるフィッシングも増えており、オンライン申請が普及し年々利用者が増えるなか、より注意が必要です。
フィッシング以外では、警察庁などをかたり、指定口座へ現金を振り込むよう脅迫するメールが先月に引き続き増加。 また不審な仕事の募集やECサイトなどのサポート窓口と偽って LINEで連絡するよう指示するケースも増えています。連絡をすると不審なアプリをインストールするよう誘導されたり、詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。
『2024/03 フィッシング報告状況』
(出典:2024年04月10日 フィッシング対策協議会より)
セキュリティ・キャンプ2024エントリー開始(IPA)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、「セキュリティ・キャンプ2024 全国大会/ネクスト/ジュニア」のエントリー受付を開始しました。IPAとセキュリティ・キャンプ協議会が主催し、8月12日から17日の6日間、東京都府中市にて開催します。エントリーは5月13日まで、応募課題の提出は5月20日まで。参加費は交通費、宿泊費を含み無料。
この「セキュリティ・キャンプ」は、学生に対して情報セキュリティに関する高度な技術教育を実施し、次代を担う情報セキュリティ人材を発掘・育成する事業です。それぞれ募集年齢やレベルの異なる「全国大会」「ネクスト」「ジュニア」の3種類で募集・実施します。
【セキュリティ・キャンプ 全国大会】
セキュリティ分野に興味を持ち、将来同分野で活躍したいという意志を持つ13〜22歳の学生、生徒が対象です。高度な情報セキュリティ技術やモラル、自律的な学習意識の習得機会を提供します。
【セキュリティ・キャンプ ネクスト】
全国大会よりさらに高度な教育のための特別プログラムで、13〜25歳の生徒、学生が対象です。全国大会の過去の修了生も参加可能になっています。
【セキュリティ・キャンプ ジュニア】
少人数クラスで情報セキュリティに関する技術教育を行うためのプログラムで、小中学生が対象です。ネットワークに関する講義に加えて、ネットワークに関するセキュリティや、効率的に開発するための基礎知識について学ぶことができます。
なお、セキュリティ・キャンプ及びミニキャンプへ参加するには、応募課題を提出し、書類審査に通過する必要があります。情報セキュリティはこの先さらに重要な分野となっていきます。次代を担う学生・若者で情報セキュリティ分野に関心があれば(なくても)、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
『セキュリティ・キャンプ2024 全国大会/ネクスト/ジュニア』
(出典:2024年4月8日 情報処理推進機構より)
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