【3月第4週】5Gの恩恵はいつ?高速・多数同時接続・超低遅延の未来
携帯各社の新料金プランが解禁となり、ここにきて携帯電話の乗り換えに踏み切る方も少なくないのではないでしょうか。また昨年は5G元年と呼ばれ、5G対応端末も多くなってきました。今年はようやく5Gの恩恵に?となるでしょうか。現在の5G事情をご紹介します。
5Gエリアの現状
冒頭にも触れたように、やっと5G対応端末が増えてきました。しかしそこで問題となるのが、その対応エリアです。少しずつエリアは拡大しつつありながらも、現状でいえば各社ともユーザーが本格的に活用できるようになるには、まだ時間がかかりそうです。
KDDIやソフトバンクは周波数転用などにより、人口カバー率を増やしていくとのこと。少なくとも2022年までには都心オフィス街や繁華街などを中心に、5Gエリアの広がりを体感できるようになりそうです。一方ドコモは、出力を上げたマクロ局を展開し、2022年3月末には55%の人口カバー率を実現するといいます。この55%は周波数転用に頼らず全て5G用に割り当てられた新周波数を使う模様です。
【各社5Gエリアマップ】
・NTTドコモ
・ソフトバンク
・au(KDDI)
いずれにしても、今後拡大していくことには代わりありません。それまでには、後述のような5Gを利用した様々な実証実験を重ねることで、サービスや社会貢献が実現できることでしょう。
最近の5Gトピックス
「高速大容量」「多数同時接続」「超低遅延」の特徴をもつ5Gですが、最近でも様々な実証実験が行われています。5Gだからこそ実現できる未来をいくつかご紹介します。
ソニーとNTTドコモは3月22日、グアム島にあるエンターテインメント車両Sociable Cart「SC-1」を、5Gを活用して約2500キロ離れた東京から遠隔操作する実証実験に成功したと発表しました。360度すべての方向にフォーカスが合わせられた映像を車内のディスプレイに映し出すことで、車両周囲の環境を一度に把握できるエンターテインメント車両「SC-1」は、昼夜を問わずライトなしに車両周囲を認識しながら運転することが可能です。
今回行った実験では、グアム島にある車両の周辺映像を日本のソニーの都内開発拠点に伝送し、拠点で映像をみながらドライバーが運転し、乗客を載せた状態で行われました。国境を越えた遠隔運転を成功させたことで、今後は時差を利用したグローバルなオペレーションが可能になるといいます。
また、富士通やNTTドコモ、シャープなど6団体は2月19日、ドローンを使って撮影した被災地の8K映像を、5G通信で遠隔地に配信する実証実験を行いました。宮城県仙台市の様子を8Kカメラを搭載したドローンで撮影し、その映像を5Gを使って、京都府の拠点から神奈川県にあるサーバを介して東京都の拠点に配信。結果、多少の遅延はあったものの、映像は画質を保ったまま配信でき、今後災害があった地域の様子を従来より迅速・精細に確認でき、救助や避難誘導に役立つといいます。
このように、着々と5Gがとりまく未来が現実味を帯びてきました。ニューノーマル時代にもマッチした面白い社会の仕組みが生まれることを期待したいですね。
『ソニーとドコモ、日本とグアム間で5Gを活用したクルマの遠隔操作に成功』
(出典:2021年03月24日 CNET Japan記事より)
『被災地の8K映像を5Gで配信、救助や避難誘導に活用 富士通など6団体が共同実験』
(出典:2021年02月19日 ITmedia記事より)
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