【3月第4週】どうなるウエラブル機器 ー『付ける』から『着る』に?
最近話題にのぼったIT関連のニュースを取り上げます。
数年前、GoogleGlassなどでかなりの盛り上がりを見せたウエアラブル機器ですが、近年はその市場も話題も多少落ち着いているように見えます。実際、現在出回っているAppleWatch含め、各社活動量計もそこまで世間に浸透しているとはいえないのが現状でしょう。
まだまだ成長するウエアラブル
そんななか、米IDCが2017年3月20日(現地時間)に発表した世界のウエアラブル機器市場に関するリポートによると、この市場は一時的な停滞期から抜け出し、2021年までは順調に成長していくといいます。
具体的には、今後年平均18.3%の伸びで拡大し、2021年には2億3750万台にまで成長すると同社は予測しています。
その成長要因となる内訳を見ていくと、腕時計型が64.0%、リストバンド型が24.2%の予想で大きな割合を占めています。
ただ注目すべきは衣類型で、年平均成長率は、腕時計型やリストバンド型を大きく上回る76.6%と、急激な成長が予想されるとしています。
『Wristwear Dominates the Wearables Market While Clothing and Earwear Have Market-Beating Growth by 2021, According to IDC 』
(出典:2017年3月20日 IDC Press Releaseより)
さてここで、『衣類型』ウエアラブル機器についてですが、腕時計やリストバンドに比べイメージが湧きにくいかと思います。
果たして『衣類型』とはどのようなものが今後拡大していくのでしょうか。
『衣類型』ウエラブル機器の未来
IDCによると、
今後、衣服型ウエアラブル機器は、フィットネス機能や、利用者のバイタル情報を取得する機能といった形で発展していくことが考えられる。
としています。
『衣類型』の用途・方向性としては、主にスポーツ、医療分野への展開が考えられそうです。
現在でもリストバンド型の活動量計などで脈拍計測が可能になりましたが、実際胸に付けるセンサーの方が心拍数(HR)などの生体情報を正確に計測することができます。
製品化するためには着心地、各種電子部品・センサー類の大きさ、柔軟性、バッテリーはどうするのかなどが課題となりそうです。
さらに、衣類型であれば当然洗濯にも耐えうることも条件。
そういったなかで、数年前より各大手素材メーカーが開発を進めているようです。
■日立化成ホームページより「衣類型ウェアラブルデバイスに最適な『伸縮絶縁材料』」
http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/company/rd/development/003.html
■東洋紡ニュースリリースより「独自の素材と計測技術で生体情報計測ウエア市場に参入」
http://www.toyobo.co.jp/news/2015/release_5866.html
■関西大学と帝人株式会社「圧電組紐の開発と展開について」
http://www.teijin.co.jp/news/images/2017/jbd170112.pdf
こうした研究・開発が実を結び、製品化に向けて動き出す日も近いかもしれません。
今後、ウエアラブル機器は、それぞれの用途ごとにさまざまな形態の製品が展開し、進化・発展していくのでしょうね。
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