【3月第2週】今週発生した通信障害とインフラの脆弱性を考える
今週はウェブサービスにおいて大規模な通信障害が発生した週でした。
「Gmail」や「Googleドライブ」における障害は、実際、業務に支障が出た方もいらっしゃるかもしれません。今週のITサポート日誌では最近発生した通信(アクセス)障害に関する情報とともに、インフラの脆弱性について考えていきます。
ウェブサービスにおける今週の障害発生状況
当たり前に利用しているウェブサービスで、ある日突然、取引先や関係者に向けての連絡ができなくなったら。私たちはどのような手段でやり取りをすればよいのでしょうか。電話が一番手っ取り早い代替手段ですが、番号を知らない場合は…。急ぎの案件なら考えるだけでも冷や汗をかいてしまいそうです。
3月13日に発生したGoogleのオンラインサービス「Gmail」および「Googleドライブ」でのアクセス障害。添付ファイルのメールが送受信しづらい、また保存ファイルが見れないなどの状況となっていました。今回のトラブルは日本だけでなく海外でも同時に起きていたといいます。(Googleの発表によると13日の15時ごろに全て障害は解決)
また、3月14日未明からFacebookとinstagramでも障害が発生していました。こちらはログインに不具合が出たり、投稿にエラーが表示されていたそうです。メッセージアプリについては言及されていませんでしたが、普段このサービス上で友人・仕事関係者とコミュニケーションを頻繁にとる方であれば大きく影響が出ていたかもしれません。
「今不具合が起きているのは自分だけだろうか」「この障害状況は周りにも起きているのか」。判断に困ったときに通信障害が起きているかどうかを把握できるのが「Down Detecter」です。今どの国や地域でトラブルがあるのか、またどの箇所における障害なのか、といったことがグラフで可視化されています。もしサービスを利用中うまくアクセスができないなど判断に迷ったときには参考にしてみてください。
GmailやGoogleドライブで大規模な通信障害 「メールを送受信できない」などの報告相次ぐ
(出典:2019年3月13日 ハフポスト記事より)
FacebookとInstagramで障害 ログインや投稿など不具合
(出典:2019年3月14日 ITmedia記事より)
通信障害は命に関わる重大な問題にもなりうる
サービスではなく、記憶に新しいのは昨年冬に発生したソフトバンクの大規模通信障害です。
ソフトバンク契約者の電波が圏外となり、同社格安ブランドの「ワイモバイル」や同社の回線を利用する「マイネオ」なども繋がりにくい状況が発生。航空会社や交通、物流など様々な企業活動にも影響が及びました。
通信が止まると、命に関わる重大な問題となるケースもあります。一人暮らしをする方が救急を呼ぶために電話を使おうとも、通信が止まっていれば誰にも助けを呼ぶことはできません。通信は私たちの生活に切っても切り離せない存在であるのです。
総務省が2020年に改正を目指す「電気通信事業法」では、今回の問題を受けて、ソフトバンクのような通信会社だけでなく通信機器を扱う企業も規制の対象とし、行政指導ができるよう進めています。障害の原因を作ったソフトウェア会社へ再発防止を求めることが実現できるからです。
当たり前に扱っているサービスと通信にいつ障害やトラブルが発生するか。上記のトラブルが発生した時には公衆電話に列ができたと話題になりましたが、相手の電話番号を知らない、公衆電話のかけ方がわからない、という声もあったようです。私たちはネットワークや通信のインフラはすでに十分に整備されていると考えがちです。ただし、脆弱性もあることを踏まえた上で想定できる対策やリスクヘッジは十分にとっておきたいですね。
通信障害、設備企業規制へ…法改正で指導可能に
(出典:2019年2月17日 読売新聞記事より)
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今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
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シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより