【2月第4週】SNSの不正ログイン・乗っ取り被害増加とその対策
LINE、Twitter、Facebookなど、SNSは生活におけるコミュニケーションツールとして非常に身近なものとなっています。しかし、万が一自身のSNSアカウントが乗っ取られ、不正に利用されたら大変な事態に陥りかねません。最近そうした被害が増えています。
LINEアカウントで不正ログイン被害
LINE株式会社は、メッセージアプリ「LINE」において、4000件以上のアカウントで不正ログイン被害が発生したことを明らかにしました。LINEのアカウントに対して複数の不正ログインの試みが発生し、ユーザーの意図に反するメッセージやタイムライン投稿が行われているというものです。
同社の調査によると、これらのメッセージ及びタイムライン投稿の内容は、購買誘導をするためのスパムの他、LINEのアカウントの恒久的な乗っ取りを目的としたフィッシング詐欺のためのURLが含まれていることが確認されているといいます。また、LINEの機能やメールを通じたフィッシング行為が増加しており、被害を受けた場合には、侵害されたアカウントを通じた二次被害が発生する状況にもなっています。
同社では、ユーザーに対して以下のような自身によるご確認と対応を呼びかけています。
■身に覚えのない、自分自身によるメッセージ送信を確認された方
・至急、パスワードを変更してください。
・「送信取消」機能が利用可能な場合は、被害拡大の防止の為、メッセージの送信取り消しを行ってください。
■身に覚えのない、自分自身によるタイムライン投稿を確認された方
・至急、パスワードを変更してください。
・被害拡大の防止の為、タイムライン投稿を削除してください。
■LINE上の友達からフィッシングらしきメッセージまたはタイムライン投稿を確認された方
・メッセージ内容、またはタイムライン投稿内容を通報してください。
・内容に、URLが書かれていても開かないでください。万が一、URLを開いても、(パスワードなど)一切何も画面から入力しないでください。
■LINEアカウントが利用不可能になった
・フィッシング詐欺に引っかかりSMS認証コードを入れてしまった、LINE利用中の iPhone/Android から強制的にログアウトされた、という場合には、アカウント乗っ取り被害に遭っている可能性があります
今回の攻撃のように、知らぬうちに自身が加害者となっている場合もありますので、まずは以上の症状を確認し、しかるべき対応をしましょう。
『LINEへの不正ログインに対する注意喚起』
(出典:2020年02月26日 LINEより)
SNS連携機能にも注意!
前述のように、悪意ある攻撃者は様々な手段でSNSの乗っ取りなどの攻撃を試みます。最近ではあるSNSの機能を逆手にとった攻撃もみられますので注意が必要です。最近のSNSには「連携機能」というものがあります。一つのSNSアプリで投稿した内容が別のSNSアプリにも自動投稿されるといった便利な機能です。しかしトレンドマイクロでは、SNSで不用意に「アプリ連携」を行っていると思わぬトラブルを招いてしまう可能性があると警鐘を鳴らしています。
アプリ連携は、SNSのプロフィール情報の確認や変更、フォローリストの確認や追加、投稿などといった本来アカウントの所有者しか行えない操作の権限を別のアプリやサービスに与える仕組みです。万が一、自身のSNSアカウントと不正アプリを連携させてしまった場合、権限の内容にもとづき、アプリの開発者にSNSのプロフィール情報や友人リストを参照されたり、不正なURLリンクを含むメッセージをばらまかれたりしてしまう可能性があるといいます。
以上のことから同社では連携機能を使用する際は以下に注意するよう呼びかけています。
■SNS上の投稿や広告、ダイレクトメッセージのURLリンクを不用意に開かない。
■アプリに許可する権限を十分に確認する。
もし、自身のSNSアカウントから「身に覚えのない投稿が行われている」「勝手にダイレクトメッセージを送られている」といったケースが認められた場合、不正アプリと連携してしまっている可能性があります。その再は速やかに不審なアプリとの連携を解除すると同時に、SNSアカウントの認証パスワードも変更しておきましょう。
『SNSのアカウント乗っ取り対策ともしものときの対処法』
(出典:2020/02/27 トレンドマイクロより)
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