対話型AIの未来/ChatGPTにみる超進化
最近、生活のあらゆる場面でAIが活躍が目立つようになってきました。特に電話やチャットサポートなどでAIが対応するといった場面に遭遇した方も多いのではないでしょうか。今回はそんな対話型AIの進化に関する話題です。
対話型AIとは
対話型AIとは、音声入力やテキスト入力を認識して応答してくれるシステムのことをいいます。最近ではマーケティング、セールス、カスタマーサービスといった場面で使われることが多くなっています。対話型AIはディープラーニングのアルゴリズムを使用しており、いままでのような機械学習に加え、自然言語処理をシステムに組み込むことで、より言葉を正確に認識することが可能になっています。
対話型AIには「チャットボット」と「ボイスチャット」がありますが、チャットボットとはロボットと会話する技術のことで「ログ型」「選択型」「辞書型」「選択肢型&辞書型」の4種類があります。そしてその名のとおりテキスト入力ベースです。一方、ボイスチャットはチャット型コミュニケーションツールで、音声が入力ソースとなります。冒頭での電話サポートなどの一次受けで活用されることが多くなっています。これにより、待ち時間の削減や、オペレーターの負担軽減にもつながっています。また、24時間対応が可能となったり、人材不足を補うための業務効率化に一役買っています。
訛りや方言に弱いといった課題はありますが、今後より一層のディープラーニングおよび言語処理技術が進むことで改善されてゆくことでしょう。近い将来、電話の相手が人間かAIかの区別すらつかなくなるかもしれませんね。
「ChatGPT」大躍進
マイクロソフトの支援を受けた民間企業オープンAIは、2022年11月に「ChatGPT」というテキストデータを用いた対話型AIをリリースしました。このChatGPTは、人間の発話をシミュレートしてユーザーと自然なやり取りをするチャットボットのモデルです。現在無料登録の段階であり、誰でも簡単に登録して、AIとの対話を体験することができます。
いま、このChatGPTが大きな話題となっているのですが、それは簡単な質問に答えること以外にも、さまざまな機能を備えていることです。エッセイを書いたり、哲学的な会話も可能という点です。どのような質問にも的確かつ自然な回答が得られます。どうして対話が自然なのかというと、その学習ではインターネット上のテキストを用いており、その中には対話テキストも含まれているからとのこと。そして会話をしながら、特定の話題に関する知識を積み上げていき、何らかの結論に達することもできるといいます。
そんなことからChatGPTは、ローンチからわずか2カ月後の1月に月間アクティブユーザー数が1億人に達したと推計され、史上最も急速に成長している消費者向けアプリケーションになりました。短編動画投稿アプリ「TikTok」がユーザーを1億人増やすのにローンチから約9カ月、写真共有アプリ「インスタグラム」は2年半をそれぞれ要していることからもその注目ぶりは伺えます。
さらにOpenAIは、チャットで会話して質問に答える会話型のAI「ChatGPT」について、有料のサブスクリプションプラン「ChatGPT Plus」を開始すると発表しています。月額料金は20ドルで、まずは米国でスタートするとのことです。有料版には「ピーク時でもChatGPTへのアクセスを可能にする」「より高速な応答時間」「新機能や改良への優先的なアクセス」といった特典がありますが、無料アクセスは提供継続予定としています。
『チャットGPT、ユーザー数の伸びが史上最速=UBSアナリスト』
(出典:2023年2月2日 ロイター記事より)
『ChatGPT、月額20ドルの有料プラン「ChatGPT Plus」』
(出典:2023年2月2日 Impress Watch記事より)
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより