【2月第1週】時代を担う子供たちにPC教育を!「GIGAスクール構想」
文部科学省は2019年12月に「GIGAスクール構想」を発表しています。児童生徒一人一人に合わせた教育を実現するため、23年までに全国の小中学生1人にPC1台を用意し、学校の通信環境を整備することなどを目指すというものです。1月30日には、PCや校内LAN工事などの費用を補助するための補正予算が成立し、これから本格的な取り組みが始まろうとしています。
GIGAスクール構想とは
今回のテーマとなるGIGAとは、Global and Innovation Gateway for Allのことで、昨年12月13日に閣議決定された令和元年度補正予算案において、児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備するためのものです。これからの時代、PC 端末は鉛筆やノートと並ぶマストアイテムとなり、生活の中でもICT活用が当たり前となります。こうした時代を生きるこれからの世代を育む学校が自体が時代に取り残される場所であってはならないという考えのもと実現された構想となります。
本構想では、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」の考え方に基づき、学習者用端末の標準仕様を提示しています。その中で学習者用コンピュータのモデル仕様を、Microsoft社、Google社、 Apple社、それぞれが提供している3種のOSについて提示されており、標準仕様書の記載内容を参考にしながら、各自治体が必要な内容を取捨選択し、調達仕様書を作成します。この3種ハードとOSの提示スペックは以下のとおりです。
■ Microsoft Windows
OS:Microsoft Windows 10 Pro
CPU:Intel Celeron 同等以上 2016年8月以降に製品化されたもの
ストレージ:64GB
メモリ:4GB
画面:9〜14インチ
■ Google Chrome OS
OS:Google Chrome OS
CPU:Intel Celeron 同等以上 2016年8月以降に製品化されたもの
ストレージ:32GB
メモリ:4GB
画面:9〜14インチ
■ iPadOS
OS:iPadOS
ストレージ:32GB
画面:10.2〜12.9インチ
これらは大量調達実現を含めて、5万円程度の価格帯を前提としており、デジタル教科書・教材等の操作性向上に資するタッチパネル・ハードウェアキーボード、QRコード読み込みを想定したインカメラ/アウトカメラを共通仕様にしています。通信環境はWi-Fiを補完するLTEも選択肢の1つです。
『GIGAスクール構想の実現について』
(出典:文部科学省HPより)
マイクロソフトの「GIGAスクールパッケージ」
そんなか、日本マイクロソフトは2月4日、教育用のPCやクラウドサービスなどを一般向けより低価格で提供する「GIGAスクールパッケージ」を教育機関向けに発売しました。日本マイクロソフトはAcerやHP、NECといったパートナーメーカーと共同で、学習用PCとOS、office 365などの他、端末と子どものユーザーアカウントを管理するシステム「Microsoft Intune」や教育向けクラウド環境、教員研修を自治体などに提供するといいます。
GIGAスクールパッケージで提供するPCは、Wi-Fiモデル11機種、LTEモデル6機種の計17機種。いずれもCPUはIntel Celeronシリーズで、メモリが4GB、ストレージが64GB。それぞれの価格設定の基準は、文部科学省が補助する金額が前提となり、一般的に使用するPCと比べてスペックが低い内容となっています。これに対し同社では、学校でOfficeアプリをインストールして通常の使い方をする分には全然問題ないと考えているとのことです。また、子ども向け製品ならではの仕様として、乱暴な使用にも耐えられるよう、耐水性や落としても壊れない本体設計にしているほか、全機種11インチ以下のタッチパネルを搭載しています。
現在、スマートフォンは使えてもPCは使えないという子供も増え、国際的にも日本は教育分野でのPC使用率が低いというのも事実です。プログラム教育必修化も含め、今回のGIGAスクール構想により将来的に日本国内からも国際的に通用するエンジニアがたくさん育ってくれるといいですね。
『スペック低くても「問題ない」 日本マイクロソフト、文科省“子ども1人にPC1台”対応パッケージ提供』
(出典:2020年02月04日 ITmedia記事より)
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