2023年は不正送金被害が急増!今年も十分な注意・対策を
コロナ禍も明け、ようやく平安を取り戻し、社会活動も平常化し始めた2023年。しかし、同時にフィッシング詐欺による不正送金被害が急増した年でもありました。2024年にかけても同様の動きには注意が必要です。
2023年の不正送金被害が過去最多
金融庁と警察庁は昨年12月25日、フィッシングとみられる手口によってネットバンキングのIDとパスワードが盗まれ、預金を不正に送金される被害が広がっているとして注意を呼びかけました。
2024年は、メールやショートメッセージサービス(SMS)、メッセージツールなどを用いたフィッシング手口により、インターネットバンキング利用者のID・パスワード等を盗み、預金を不正に送金する事案が多発。令和4年8月下旬から9月にかけて被害が急増して以来、落ち着きを見せていましたが、2024年2月以降、再度被害が急増しています。2024年11月末における被害件数は5,147件、被害額は約80.1億円となり、いずれも過去最多を更新しています。
フィッシングの主な手口としては、銀行を騙ったSMS等のフィッシングメールを通じて、インターネットバンキング利用者を銀行のフィッシングサイト(偽のログインサイト)へ誘導し、インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワードなどの情報を窃取して預金の不正送金を行うものです。
不正送金詐欺から身を守るには
前述のような被害に遭わないための心構えとして、同庁では以下の3点を挙げています。
・心当たりのないSMSなどは開かない。
・ネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にして不審な取引に注意する。
・金融機関のWebサイトにアクセスする際は、事前に正しいURLをブックマークに登録しておき、そこからアクセスするか、金融機関の公式アプリを利用する。
またスマートフォンやパソコン、アプリでは、
・大量のフィッシングメールが届いている場合は、迷惑メールフィルターの強度を上げる。
・金融機関が推奨する多要素認証などを利用する。
・金融機関の公式サイトでウイルス対策ソフトが無償で提供されている場合は導入を検討する。
・パソコンのセキュリティ対策ソフトを最新版にする。
などの対策を推奨しています。また、年末年始は特に3メガバンクをかたるフィッシングにも注意するよう呼びかけており、「不正アクセス」「個人情報の確認」「取引の停止」などのキーワードには十分注意が必要です。
『フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングによる預金の不正送金被害が急増しています。』
(出典:2023年12月25日 金融庁より)
『フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について』
(出典:2023年12月25日 警察庁より)
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより