【1月第1週】2017年の各社脅威予測
2017年はどのようなセキュリティ脅威が予想されるのか、セキュリティソフトベンダー各社が発表しております。
今後予想されるこれらの被害に遭わないためにも、今年一年の傾向と対策を講じておきましょう。
トレンドマイクロの2017年脅威予測
『トレンドマイクロ、2017年の脅威動向を予測したレポートを公開』
(出典:2016年12月12日トレンドマイクロプレスリリースより)
1.ランサムウェアの手口がより凶悪化、情報窃取とデータ暗号化の手口の併用が増加
2.「ビジネスメール詐欺」の世界的な増加と新たな脅威「ビジネスプロセス詐欺」の出現
3.IoTデバイスを悪用したDDoS攻撃が多数発生、IIoT(Industrial Internet of Things)システムも標的に
トレンドマイクロでは、引き続きのランサムウェアによる被害の増加と、さらなる手口の凶悪化を予想しています。また、ビジネスプロセス詐欺といわれる企業の業務プロセスで使用されるシステムをハッキングして金銭を窃取する攻撃も様々な分野で波及する恐れも懸念。近年増加し続けているセキュリティ対策が不十分なIoTデバイスへのサイバー攻撃もますます増加するとしています。
シマンテックの2017年脅威予測
『2017 年以降のセキュリティ: シマンテックによる今後の予測』
(出典:2016年12月13日シマンテック公式ブログより)
1.企業の未来を決めるクラウド時代のダイナミクス(企業ネットワークのクラウド化とランサムウェアのクラウド攻撃など)
2.本格化するサイバー犯罪(「無法国家」による犯罪行為、SSLを悪用したフィッシングサイトなど)
3.エンタープライズビジネスに押し寄せる IoT(クラウド時代に伴う脅威の増加、IoTへのDDoS攻撃が増加など)
シマンテックでは、企業のクラウド化に伴うセキュリティ環境をとりまく世界の変化に注目しています。また、よりサイバー犯罪が過激化することも予想。国家レベルでの攻撃も危惧しています。さらに、IoTデバイスに対する攻撃も増加するとし、ドローンのハッキングやIoTデバイスを標的としたDDoS攻撃にも注意を呼びけています。
マカフィーの2017年脅威予測
『McAfee Labs 2017年の脅威予測』
(出典:2016年12月1日マカフィー公式ブログより)
1.2017年後半にランサムウェアの勢いが低下し始める
2.WindowsやFlashの脆弱性を狙う攻撃は減少するが、他のプラットフォームでは増加する
3.ハードウェアやファームウェアに対する高度な攻撃が増える
4.ドローンとスマートホーム デバイスがIoT市場で最初の標的となる
5.マシンラーニングによってサイバー犯罪者の能力が高まる
マカフィーでは、ランサムウェアの収束を予想するも、新たなプラットフォームなどで極めて高度な技術を操る犯罪者集団か背後に国家が存在する団体による攻撃が増えるとしています。個人レベルのサイバー犯罪においても、ソーシャルエンジニアリングによる巧みな犯罪も懸念。また、上記2社同様にセキュリティの甘いIoTデバイスが標的となるとし、それらを踏み台とした二次攻撃にも注意を呼びかけています。
各社予想を総合的に考え、2017年の脅威動向については「IoT、重要インフラへの攻撃、クラウド環境への高度な攻撃」などが重要なポイントといえるでしょう。
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