【12月第4週】もはやリアル?進化するVR(仮想現実)の世界
VR(仮想現実)とはその名の通りバーチャルな現実世界ですが、最近はゴーグルやグローブなどの触覚アイテムの進化も相まって、エンターテインメントの世界はもちろん、様々な用途に活用されています。今後さらなる発展を遂げるであろうVRの最新情報をご紹介します。
職業研修はVRで
冒頭にも触れたとおり、VRは様々な業種・業態における職業研修に広く使われはじめています。従来はマニュアルや映像などによる各種教習および実地訓練が企業におけるOJTでは主流でした。しかし、教育に割くマンパワーの問題や多言語対応など多くの課題がありました。そんななか、eラーニング教材を開発・提供するデジタル・ナレッジは、CG制作を手掛ける積木製作と共同で、牛丼チェーン「松屋」での接客を体験できる研修用VRコンテンツを開発したと発表しました。
アルバイトスタッフの教育を効率化を目的として開発されたこのシステムにより、受講者が牛丼などの調理、券売機の操作、ピーク時の混雑対応、トラブル対応などをVR空間で体験することが可能になります。ヘッドマウントディスプレイを装着し、CGで再現された手本を見ながら動作をまねすることで、接客時の動き方を身に着けることができるといいます。
また、接客の要点を解説するナレーション、混雑時の正しい対応を学べるクイズなどの機能も搭載されているほか、ユーザーが手本を再現する際に、調理の手順や速度、声の大きさなどを判定する仕組みも備えています。さらに言語は、日本語、ベトナム語、中国語にも対応し、近年増えている外国人スタッフの教育にも使用可能です。
松屋における新人教育は一般的に店長や社員が担当していますが、OJTなどの教育に時間が割かれ、本来の業務の妨げになることも。そこで今回VR研修を先行導入した店舗では、教育時間の短縮、店長の労働時間削減、コストカットなどの効果が現れているそうです。今後、こうしたVRを活用することで、バーチャルながらもより実践的な技術や知識を身に付けることが可能となり、現場における即戦力としての働きが期待されますね。
『“VR松屋”でアルバイトの研修 仮想空間で調理、接客、トラブル対応など学ぶ』
(出典:2020年12月22日 ITmedia記事より)
VR空間の世界最大級イベント開催中
現在、株式会社HIKKY主催のVR空間上で行う世界最大級のイベント「バーチャルマーケット5」が2020年12月19日(土)〜2021年1月10日(日)で開催中です。このイベントでは、バーチャル空間上にある41の会場(ワールド)で企業や個人(サークル)の出展者と来場者が、3Dアイテムやリアル商品までさまざまなアイテムを売買します。また、バーチャルの乗り物に乗ったり、映像を見たり、コミュニケーションを楽しむことができます。
主催:株式会社HIKKY
会期:2020年12月19日(土)11:00 〜 2021年1月10日(日)23:00
会場:特設会場(バーチャル空間)https://www.v-market.work/v5/
このバーチャルマーケットの目的は、巨大な経済圏をバーチャル空間内に作ることといいます。そこには数十万人の来場者があり、企業にとっては、バーチャルマーケットに出展をすることにより、次世代の空間のインターネットで自社がどのような価値を提供できるかの実験を行うきっかけにもなります。現に今回は過去最多を更新する大手企業やアーティストが出展しています。もはやVR空間はもうひとつの現実となりうる世界といえるでしょう。一度体験してみてはいかがでしょうか。
コロナ禍においてリアルなイベントや展示会などが難しいなか、こうしたVR空間という新たな世界がクリエイターや企業のPRをする場としてさらに注目されていくことでしょう。
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより