増加する「サポート詐欺」への対策!体験サイトで未然防止を
最近ニュースなどでも度々耳にする「サポート詐欺」。パソコンを操作時に偽の警告画面を表示させ不安を煽り金銭をだまし取る手口ですが、その被害は跡を絶ちません。その対策と体験サイトのご紹介です。
サポート詐欺の実態
「サポート詐欺」とはパソコンやスマートフォンでインターネットを使用中に突然「ウイルスに感染している」等の偽警告画面や偽警告音が出て、それらをきっかけに電話をかけさせ、有償サポートやセキュリティソフト等の契約を迫る手口です。
これらの手口の特徴として、パソコンのOS会社やセキュリティソフト会社などの実在する会社のロゴマークが警告画面に掲載されていたり、一時的にパソコンの操作ができなくなったり、警告画面や警告音を消すことができなかったりします。ここで警告画面に掲載されている連絡先に電話すると、パソコンOS会社等のサポート窓口な どをかたる相手から、端末がウイルスに感染しているため、遠隔操作でウイルスを除去するなどと説明されます。相手は、さらに「このままでは個人情報が流出してしまう」「パソコンが動かなくなってしまう」などと不安を煽ります。
相手の遠隔操作によるウイルスの除去に同意すると、遠隔ソフトをインストールするように誘導されます。誘導に従い遠隔ソフトをインストールすると、端末が相手に遠隔操作し警告を止めるので、電話の相手をますます信用してしまいます。警告音が消えると、今度は、電話の相手から、今後ウイルスに感染しないために有償サポート等の契約が必要であると迫られて、契約を結んでしまいます。
サポート契約の支払いにはプリペイド型電子マネーで支払わせるケースが多く、特に60歳以上の消費者が契約当事者となる相談が多いのも特徴です。また、警告画面に掲載されている電話番号は、IP電話の一種 である「050」で始まる電話番号が多く、電話の相手から、電話が海外につながっていると説明されるケースもあります。
サポート詐欺を体験できるサイト
こうしたサポート詐欺増加に伴い、独立行政法人情報処理推進機構(IPAセキュリティセンターは、「コンピュータウイルスに感染している」などと全画面で表示させ、Microsoftのサポートを騙ってユーザーに詐欺の電話をさせる悪質な「サポート詐欺サイト」を体験できる「偽セキュリティ警告画面(サポート詐欺)の閉じ方体験サイト」を公開しました。
「偽セキュリティ警告画面」はインターネットを閲覧中に突然表示されます。ここで慌てて画面をクリックすると、ディスプレイいっぱいに警告画面が表示されてしまい、マウス操作で閉じることができなくなってしまいます。ここで画面を閉じることができずに電話をかけてしまい被害にあうケースが多くなっているのです。
今回公開した体験サイトではこの偽のセキュリティ警告画面を疑似的に表示して、画面を閉じる操作を練習することができます。具体的には、警告画面が全画面で表示されてしまったら、「ESCキー」を長押しすることで「閉じるボタン」を出現させ、ブラウザを閉じることが可能になります。公開した「偽セキュリティ警告画面(サポート詐欺)の閉じ方体験サイト」では、この広告に似せた表示サンプルを行なうとともに、その閉じ方を音声で案内してくれます。
これまでサポート詐欺に遭遇したことのないユーザーでも画面の閉じ方を体験し、被害の未然防止につなげてみてはいかがでしょうか。
『偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ』
(出典:2023年12月19日 独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンターより)
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