【12月第3週】年末は要注意!人気商品の販売を偽るサイト被害続出
年末年始およびクリスマスシーズンにかけて、様々な商品をネット通販で注文する方も多いのではないでしょうか。特に、手に入りにくいとされる人気商品をを販売していると偽るショッピングサイトから、金銭を騙し取る犯罪が急増しています。
人気テレビゲーム機の偽販売サイト
消費者庁は12月10日、人気の家庭用テレビゲーム機などを販売しているかのように装う偽の通信販売サイトについて注意を呼びかけました。
Nintendo SwitchやPlayStation 5(PS5)などのゲーム機を販売しているように見せかけたサイトが存在し、一般消費者からは、商品を注文し代金を支払っても届かないという相談が相次いでいるといいます。検索サイトで「ゲーム機名 安い」「ゲーム機名 ストア名」などと検索すると、これらのサイトへのリンクが、広告として表示されます。サイトで注文を行うと、振込の指示や発送の連絡といったメールが届きますが、最終的に商品は届かず、サイトは半月程度で消滅して代金も戻ってこなかったとのことです。
事業者は、通販サイトを開設しては半月程度で閉鎖し、屋号だけ変えて似た構成のサイトをまた開設する、ということを繰り返していました。こうして複数の相手から金銭を詐取していると考えられます。消費者庁がこれまでに確認した偽の通信販売サイトの屋号とアクセス可能期間は次のとおりです。
1.OTOKU(8月上旬〜中旬)
2.TAKUMI(8月中旬〜9月上旬)
3.Gaming(9月中旬〜下旬)
4.SELECT STORE(10 月上旬〜中旬)
5.E STORES(10 月中旬〜下旬)
6.SMART STORE(11 月上旬〜中旬)
7.FIRST(11 月中旬〜12 月上旬)
8.PLUS(12 月上旬〜)
各偽サイトの構成は屋号以外はほぼ同一で、サイトを流用していると考えられ、アクセス可能期間はそれぞれ約半月と短いのが特徴です。また、あるサイトが閉鎖されて間もなく、屋号を変更したサイトが公開されています。サイトのURLについて、「○○store.jp」の「○○」の部分のみが変更されている、運営者から消費者に送信されるメールの文面がほぼ同一などの規則性がみられることからすべて同一の事業者が運営していると考えられます。
犯罪手口と対策
今回の続出する被害のなかで、確認されているだけでも約40もの個人口座が代金の振込先として用いられていました。偽サイトの運営者は、何らかの方法で多数の個人口座を入手し、消費者から金銭をだまし取る手段に用いていると考えられます。また、これらの口座の多くは被害に遭った消費者からの申出などにより凍結されていますが、消費者が振り込んだお金のほとんどは引き出されている状態でした。
これまでの偽の通信販売サイトでの被害状況からすると、代金を前払いで個人名義の口座に振り込ませようとする場合には、偽サイトである可能性が高いということを認識しなければなりません。前払いで振り込み口座が個人名義だった場合は代金を振り込まないことが安全です。そして、偽サイトへの誘導手段として悪用されているのがメールやネット広告です。大手ショッピングサイトをかたる注文確認メールや、正規の商品画像とともに大幅な値引き価格を表示するネット広告を不用意に開かないよう注意してください。
なお消費者庁では、このような不審な取引に遭遇した場合は代金を支払う前に消費生活センターや警察の相談窓口に連絡することを推奨しています。
消費者ホットライン:電話番号 188(いやや!)
警察相談専用電話:電話番号 #9110
『人気の家庭用テレビゲーム機などを販売しているかのように装う偽の通信販売サイトに関する注意喚起』
(出典:2020年12月10日 消費者庁より)
*********
弊社では、保守サービスやサポートに関する
facebookページを立ち上げています。
セキュリティの問題や脆弱性の情報を
毎日ピックアップして掲載しておりますので
よろしければお立ち寄りください。
ITサポート&サービス情報局【CTS】facebookページ
http://www.facebook.com/ITsupport.service
今週も「IT・保守サポートの日誌」をお読みいただき、
ありがとうございました。
シーティーエス株式会社 ブログ担当スタッフより