【12月第2週】セキュリティ関連ニュース。Flash対策の動き拡大
最近話題にのぼったセキュリティ関連のニュースを取り上げます。
今週はAdobe Flashに関するセキュリティニュースと、
google、Microsoftの対応などが多く取り上げられました。
Flash(フラッシュ/アドビフラッシュ)とは、Adobe Systems社による、音声や動画、 ベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてWebコンテンツを作成するソフトです。インタラクティブなWebページ作成で広く使われてきましたが、そのセキュリティ上の問題が取りざたされてきました。
近年ではApple社をはじめ、Flashの代替としてプラグインを必要としないHTML5を推進する動きが活発化してきています。
Adobe、Flashのアップデートを呼びかけ
『Flash Playerの脆弱性突く攻撃を確認、直ちにアップデート適用を』
(出典:2016年12月14日ITmedia記事より)
米Adobe Systemsは、Flash Playerなど複数の製品を対象に、深刻な脆弱性を修正するセキュリティアップデートを公開しました。Flash Playerは脆弱性を悪用する攻撃も確認されているとして、直ちに最新版に更新するよう呼び掛けています。
今回更新されたのは17件の脆弱性に対応したもの。
そのうちの1件は、Microsoft WindowsのInternet Explorer(IE)ユーザーを狙った限定的な標的型攻撃に利用されているそうです。
Flash Playerの最新版は、Windows、Mac、Linux、Chrome OS向けにそれぞれ公開されていますが、特にWindowsでは更新を急ぐ必要があるようですので、対象の方はご注意ください。
現在のFlash Player最新バージョンは24.0.0.186。
詳しくはAdobe Flash Playerページにて情報をご確認ください。
google、HTML5デフォルト化ロードマップを発表
『Chromeブラウザの“Flash→HTML5デフォルト化”完了は2017年10月 Googleがロードマップ発表』
(出典:2016年12月11日ITmedia記事より)
米Googleは、8月に予告したChromeブラウザでの「HTML5 By Default」(Flashに代わってHTML5をデフォルトにする)の実施ロードマップを発表しました。
HTML5 By Defaultとは、脆弱性を突く攻撃が頻発している「Adobe Flash Player」の使用回避を目的としたものです。
Flash Playerを使う必要があるサイト初訪問時に、そのサイトでFlashの実行を許可するかどうかを選択する画面を表示する仕組みになるそうです。
Googleは、すべてのWebサイトがFlashからHTML5に移行すれば選択画面は表示されなくなるとしています。
Microsoft、「Microsoft Edge」のFlashブロック機能拡大
『「Microsoft Edge」でFlashブロック機能を拡大へ−再生はユーザーが選択』
(出典:2016年12月16日CNET JAPAN記事より)
米Microsoftは、Flashコンテンツをブロックする機能を拡大することを発表しました。
今回発表した内容によると、Microsoft Edgeで開いたページのコンテンツを再生する手段がFlashしかない場合、ユーザーにはプロンプトが表示される仕組みになるそうです。上述Google Chrome同様HTML5のコンテンツが利用できる場合、HTML5がデフォルトになります。
MicrosoftはWeb開発者に対して、「Flashの利用をとりやめ、HTML5の標準的なコンテンツ配信メカニズムに移行」することを推奨しています。
今後、より安全なWeb環境を提供するためにも、HTML5移行の流れはますます加速するでしょう。
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