【11月第4週】より早期発見・早期処置へ!話題の医療・介護先端技術
先日医療分野における画期的なニュースが世間を驚かせました。血液1滴から13種類のがんを99%の精度で検出する技術が開発されたというものです。医療を取り巻く先端技術は日々目覚ましい進歩を遂げています。今回は我々に身近な問題としての医療・介護先端技術についてご紹介します。
がん検出から生体発電まで
冒頭でも触れたように、先日医療技術における画期的な発表がありました。東芝は、血液1滴からがんを検出する技術を開発しました。専用の小型検査装置(血液中に約2500種類あるマイクロRNAを検出)を使うことで、検査時間が2時間以内に収まり、即日検査も可能になるといいます。そして、今回の研究では、東京医科大学、国立がん研究センターが協力し、東芝が開発した技術と組み合わせ、13種類のがんの患者と健康な人を99%の精度で識別することに成功したということです。
また、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)と産業技術総合研究所は、半永久的に静電気をためられる液状物質を開発しました。これを利用することで小さな振動を電気信号に変換できる柔軟な素材として、医療分野への応用が見込めるといいます。この物質は、半永久的に磁力を帯びる「磁石」にちなんで「電石」(でんしゃく、エレクトレット)と呼ばれ、エレクトレット材料は振動や圧力などを電気信号への変換が可能となります。これにより様々な形状に対応できるので脈拍・心拍センサー、モーションセンサーのほか、IoTデバイスの電源としても期待できます。
今後、こうした技術開発がさらに進めば、病院に通うことが難しい状況でも遠隔地診療・検査なども可能になるかもしれませんね。
『血液1滴から13種類のがんを検出 精度は99% 東芝が技術開発』
(出典:2019年11月25日 ITmedia記事より)
『心拍から発電も? 磁石みたいな“電石”が液体に 電池いらずの生体センサー実現に光』
(出典:2019年11月08日 ITmedia記事より)
介護現場に人型ロボット
一方、高齢化社会を迎えた今では介護分野においては職員不足が課題となっています。そうした問題を解決すべく、この度、ロボット開発を手掛けるテムザックと介護関連事業を行う高山商事は、自律走行して介護施設を巡回する見守りロボット「SOWAN」(ソワン)を発表しました。
「SOWAN」タイプIのサイズは400(幅)×400(奥行き)×1365ミリ、タイプIIのサイズは400(幅)×400(奥行き)×1360ミリで子供くらいの大きさ。本体には自動運転車などにも使われる全方位センサーを搭載されているので障害物を自動検知して回避します。また、自己位置推定と地図作成を同時に行うSLAM技術を活用することで、決められたルートを高精度に巡回できるといいます。
さらにソワンには、利用者が装着した活動量計の脈拍数を見守る機能も搭載されています。事前に設定した脈拍数を超えると、職員が管理する端末からの出動指示に応じて、ソワンが入居者の部屋へ駆け付け。頭部に搭載したカメラで、入室と同時に映像の録画をスタートし、職員は映像を遠隔で確認しながら利用者との音声通話が可能となります。同社が行った住居型の有料老人ホームでの実証実験では、夜間の定期巡回に費やしていた3時間分の人件費を削減できたといいます。
前述の医療先端技術や、医療・介護現場をサポートするようなロボットなどが身近なものとなることで、より多くの人が医療サービスを享受できる未来が来るといいですね。
『介護特化の人型巡回ロボット 異常時には部屋に駆け付けドアを開閉』
(出典:2019年11月18日 ITmedia記事より)
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