【11月第4週】スマートフォンユーザーを狙った攻撃とその実態
いまお使いのスマートフォン画面にいきなり「ウイルス感染」の警告が現れたら、咄嗟に正しい対応できるでしょうか。最近、こうしたスマートフォンユーザーをターゲットとした攻撃が増えているといいます。
WEB閲覧中にウイルス警告!
トレンドマイクロは、スマートフォンやタブレットでWebを閲覧していると、突然「ウイルスに感染している」といった警告が表示される事象についての検証結果を公開しました。
実際に起こっている事象内容としては、「ウイルス感染」「データ、アプリケーションが破損」「早急な対応が必要」といった文言、「Virus」「Scan」といったウイルス検出を思わせる文字列を含んだサイト名、スマートフォンの機種名を表示し、利用者を不安にさせるといったものです。もちろんこうした表示はまったくの偽。
この偽の警告に応じると、Googleを偽装した表示により、特定のアプリの入手・実行を促されます。トレンドマイクロによるとこれらのアプリは、特に不正活動を含むものではなく「Pay Per Install(PPI)」と呼ばれるアフィリエイトプログラムの利用により、金銭的利益を得ようとする手口であるといいます。
こうした偽警告は主に、アダルトサイト、まとめサイト、ブログ、Wiki、掲示板等の閲覧時にネット広告で表示されることが多いとのこと。
トレンドマイクロでは、
警告表示が出た場合、あわてずに、ブラウザを閉じてすぐ終了させるのが、最良の選択だと言えるでしょう。
と対策を呼びかけています。いずれにせよ、こうした事例があるという認識がないと、慌ててつい言われるがまま対応してしまいがちかもしれません。ご家族や周囲への注意喚起も重要ですね。
『スマホにいきなり表示された「ウイルス感染」の警告、その実態は?』
(出典:2017年11月16日 トレンドマイクロニュースより)
144種類ものGoogle Playアプリにマルウェア
マカフィーは、Google Playのアプリ計144種類に新種のマルウェア「Grabos」が検出されたと発表しました。今回検出された「Grabos」というマルウェアは、商用の難読化ツールで保護されており、動的解析すら困難となっているのが特徴。デバイス情報の収集と送信、および追加アプリのインストールやユーザーの同意なしでアプリを開かせる機能などが実装されているといいます。
この「Grabos」が確認されたアプリは、9月の段階でGoogleへ報告され、現時点では対象アプリはすべて削除されているとのことです。
ただ、今回「Grabos」が組み込まれた無料オーディオプレーヤーアプリのユーザー評価は4.5と高く、インストールされた回数は100〜500万回にのぼるそうです。一概にユーザー評価だけを頼りに信頼・判断するのも難しい時代になってきたということでしょうか。
マカフィーではセキュリティソフトの利用と併せて、
マーケット上のユーザーレビューを確認し、アプリ名と一致していないスクリーンショットや機能が使用されている疑わしいアプリをインストールしないようにしてください。
と対策を呼びかけています。皆様もアプリインストール時には十分注意しましょう。
『144個のGoogle Playアプリに新種のAndroidマルウェアを発見』
(出典:2017年11月16日 マカフィー公式ブログより)
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