【11月第3週】AIを使ったサービス品質向上への取り組み
AI(人工知能)による業務活用が様々な分野で広がりを見せています。顧客サービスのみならず、従業員の負荷軽減作やネットワークセキュリティ分野までより精度の高い効果が見込まれます。
売上予測にAI活用
昨今、飲食業界においては人手不足が深刻化しています。人手不足が続くことで従業員個々の負担が増え、従業員が定着しないという負の連鎖が起こります。こうしたことから飲食業界では売上向上に向けた施策の反面、店舗従業員の労働負荷軽減という課題がありました。そんな中、株式会社サイゼリヤと株式会社NTTドコモは、サイゼリヤの店舗オペレーションの効率化をめざす実証実験を11月30日から2019年3月31日まで実施すると発表しました。
今回の実証実験は、NTTドコモのAIに関する経験・ノウハウを用いて開発した売上金額を予測する「リアルタイム売上予測技術」を活用するものです。各店舗周辺の人口統計データや気象データなどと売上との関係性をAIで分析することができ、とくに直近売上予測においては、直前の店舗周辺の人口統計データを活用するため、天候やイベント開催などによる突発的な需要変動についても的確に予測できることが特徴といいます。
こうした予測分析を活用することで、顧客の待ち時間や機会損失の低減、サービス品質の向上、従業員の負担軽減など店舗オペレーションの改善につなげることが目標とのことです。的確な効率化によりサービスを提供する側も受ける側もお互いが幸せになる道をAIが導いてくれるといいですね。
『サイゼリヤとNTTドコモ、AIによる飲食店向けリアルタイム売上予測の実証実験を実施』
(出典:2018年11月20日 クラウドWatch記事より)
悪質アカウントをAIで撃退
各SNSサービスでは、悪質なポリシー違反のアカウントを取り締まることが課題となっていました。Instagramはこの度、サードパーティのアプリやツールを使って生成したフェイクの「いいね!」やコメント、フォローをAIツールで検出し削除すると発表しました。
フォロワーが増えれば広告効果も上がるため、サードパーティ製の特殊なツールを使っている企業アカウントも多いのですが、Instagramとしてはこうした行為はコミュニティガイドラインと利用規約に反するとしています。
また、Facebookは5月の透明性レポートにおいて、AIツールの強化によりテロ賞賛投稿のほぼ100%、フェイクアカウントは99%、性的な投稿は96%、暴力的な画像は86%を報告前に削除できるようになったと発表していますが、ヘイトスピーチのようにAIが判断するにはまだ技術的に難しい領域もあるとしています。まだまだAIにおける取り締まりには課題は残りますが、安心してサービスを享受できるよう各サービス提供者の取り組みは今後も続いていきます。
『Instagram、フェイクないいねやコメントをAI検出で削除へ ツール悪用アカウントに警告』
(出典:2018年11月20日 ITmedia記事より)
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