【11月第1週】最新フィッシング詐欺情報と不正広告対策
フィッシング詐欺はユーザーの弱みに浸け込み日々変化しています。10月のフィッシング報告内容によると、手口にさらなる変化が見られます。また、警告画面表示による詐欺行為もいまだ報告が多いですがGoogleによる対応策も進展しているようです。
10月のフィッシング詐欺傾向
フィッシング対策協議会は、フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告について10月の集計結果を発表しています。
2018年10月のフィッシング報告件数は1,100 件で、前月9月分に比べ144件の減少となっています。5月には2,701件と非常に多く報告されていましたが、ここ最近は減少傾向にあるようです。また、フィッシングサイトのURL件数に関しては、885件と前月より39件増加しており、いまだ多い状態が続いています。
フィッシングの内容としては、キャリア決済の不正利用を目的としたフィッシングメールやショートメッセージ(SMS)の報告が続いており、特に宅配業者を騙ったSMSには同協議会でもさらなる注意を呼びかけています。大手企業や知名度の高いブランドを騙るフィッシング詐欺報告もいまだ多い状況です。
また、最近の手口の特徴としては、大規模なメール配信から小規模配信に切り替わっており、毎日のように新規URLへ変わるため、セキュリティフィルタなどで警告が表示されないこともあるので注意が必要です。フィッシング以外では、仮想通貨を要求する脅迫メールやiPhoneなどが当選したと誤認させて月額料金がかかるサービスへ登録させる当選詐欺の被害報告も増えています。
『2018/10 フィッシング報告状況』
(出典:2018年11月1日 フィッシング対策協議会より)
不正(有害)広告による警告詐欺
独立行政法人国民生活センターでは、インターネットを使用中に突然「ウイルスに感染している」などの警告画面が表示され、不安になって電話でサポートで不要な契約をさせられるといった相談が増えているとして注意を呼びかけています。
このウイルス感染詐欺の手口は以下のとおりです。
1.突然警告画面が表示され、消費者を不安にさせセキュリティソフト等の契約をさせている
2.解約手続きがスムーズに進まない
警告画面が表示されてもうのみにせず、慌てて連絡や契約をしないようにしましょう。
実はこうした警告画面はサイト上にある不正広告が原因であることがほとんどです。Googleでは、そうした手口を阻止する目的で、2018年12月にリリース予定の「Chrome 71」からは、不正行為が執拗に行われているサイト上で、全ての広告を削除すると表明しています。ユーザーをだましてクリックするよう仕向けるなどの不正行為が行われているWebサイトや広告に対し、Webブラウザ側で対策を強化していくことでユーザーを保護することが目的です。
いずれにせよ、電話や個人情報を入力する前には一度冷静になり、このあと何が起こるかを考え、詐欺ではないか確認するようにしましょう。最ではシニア世代のスマホ所有率も増えています。ご家族やお友達の中でもこうした事例を共有し、被害に合わないよう共有することも大事ですね。
『インターネット使用中に突然表示される偽セキュリティ警告画面にご注意!』
(出典:2018年11月7日 独立行政法人国民生活センターより)
『Google、「Chrome 71」から有害広告に対する対策を強化』
(出典:2018年11月6日 ITmedia記事より)
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